注目キーワード
  1. 学級目標
  2. レク
  3. 道徳

楽しい道徳の授業の作り方〜歌を使ってみよう〜

「特別の教科 道徳」として、教科化されてから、小学校では2年、中学校では1年が経ちました。

 

教科書を有効に活用し、授業を進められていることと思います。

 

従来までは、様々な教材を活用し、先生方の工夫でいっぱいの楽しい道徳の授業ができていたかと思います。

 

 

悩める先生A
教科書ばっかりだと、子どもたちの反応がいまいちなんだよな。

 

 

悩める先生B
教科書はあるけれど、それ以外の教材は使ってはいけないの?

 

 

私が抱えている悩みを共有して、先生方のお役に立てればと思います。

 

では、さっそくお話ししていきましょう♪

 

 

教科書以外の教材は使ってよいの?

結論を先にいいます。

 

教科書以外の教材の使用は可能です。私の自治体では、年間の授業の2〜3割と言われています。

 

これにはきちんと根拠があります。

 

学校教育法第34条第2項に「前項の教科用図書以外の図書その他の教材で,有益適切なものは,これを使用することができる。」とある。

児童生徒の道徳性を育むことに,より効果がある場合は,教科書以外の教材を活用することが可能であることを明示している。

もう一つは,学習指導要領には「児童(生徒)の発達の段階や特性,地域の実情等を考慮し,多様な教材の活用に努めること。特に,生命の尊厳,(社会参画,)自然,伝統と文化,先人の伝記,スポーツ,情報化への対応等の現代的な課題などを題材とし,児童(生徒)が問題意識をもって多面的・多角的に考えたり,感動を覚えたりするような充実した教材の開発や活用を行うこと。」(カッコ内は中学校)とあり,教科書以外の教材の開発が推奨されている。

 

ただし、研究授業などで、教育委員会のお偉いさんたちが、見に来るときなどは、「教科書を使うこと」と言われる場合もあります。

 

可能な限り、教科書以外の先生オリジナルの素敵な教材で生徒を引き付けていきましょう!

 

音楽を使った道徳

 

教員になってから何度も「音楽を使った道徳の授業」を行っています。

 

大きな行事の前に行うととても効果的なひとつの授業は紹介していきます。

 

ケツメイシ「仲間」で友情を学ぼう。
授業の流れについて説明していきます。

 

以下のように「本時のねらい」を示します。

 

本時のねらい:CD「仲間」を聞き、自分の友達関係を見つめ、「友達のよさ」に気づき、良好な友達関係をつくろうという意欲を育てる。

準備するもの:ケツメイシ「仲間」のCD、CDプレーヤー、ワークシート2種類

 

ワークシート①
仲間                            作詞:ケツメイシ

                              作曲:ケツメイシ

 

別に怒ってなんかないよ           ただお前のあきらめた姿がキライなだけ

下を向いてないで次はガンバレよ       結果より気持ちだろ オレらに必要なのは
  
頭 抱えないで まわりを見てごらん     君が 素直に頼れば 支えるから

つらい時はそっと後ろを見てごらん      オレ達が うなずいてあげるから

楽しい時だけが仲間じゃないだろ オレ達は  

 

共に悔しがり 共に励まし合い 生きてゆく笑顔の日々を

お前の小さい背中見たかね          お前だからこそ 余計な事言いたかね

欲しいのはなぐさめ? 傷のなめ合い?     安っぽいそんな事 俺にはやれない

とかく とやかく 言いたくはない      くだらない言い訳も聞きたくない

オレも悔しい 分かってんだろ?        皆 見えないとこで戦ってんだよ

どうしようもない時は俺らだろう       共に越えただろう? やってこれただろう?

周り見ろ いるぜ 多くの仲間        言葉はいらね 気持ち届くのだから

泣きたきゃ泣けよ              涙も汗も いつか報われる 信じて行けよ

いつまでたっても変わらない         お前はオレ達の仲間

悲しい時だけに泣くんじゃないだろ  オレ達は共に立ち上がり共に喜び合支え合う涙の日々よ

お前はそこで諦めるのか?          ここまで来たのにやめるのか?

悔しかったらそっから立ち上がれ       越えてきただろ お前のやり方で

忘れるな 俺ら友であり ライバル      薄っぺらな関係ではないはず

だが本当きつけりゃ支えとなる        俺だけじゃない仲間 体を張る

つらい時こそのオレらで           互いに支え合って これまで

ここからでもお前は見えてるから       本気のお前も知ってるから

お前 笑う日 俺らも笑おう         泣く日あるならば共に語ろう

そうしてここまでやってきたから       誰 何言おうが 俺たちは仲間

ただ前を向いて 走り続けた         お前の名前を叫び続けるよりも

前も見えなくなった時のお前の側で      共に笑ってあげるよ

楽しい時だけが仲間じゃないだろ オレ達は

共に悔しがり 共に励まし合い 生きてゆく笑顔の日々を

悲しい時だけに泣くんじゃないだろ オレ達は

共に立ち上がり 共に喜び合い 支え合う涙の日々よ

別に怒ってなんかないよ           ただお前のあきらめた姿がキライなだけ

下を向いてないで次はガンバレよ       結果より気持ちだろ オレらに必要なのは

 

 

ワークシート②

「仲間」について考えよう

 

1.別紙ワークシート①のケツメイシの「仲間」を聞いて、心に残る部分を9つ選び、線を引いてみよう。

2.下の太線枠の1~9に大切だと思う順に、自分が選んだ歌詞を書き込みましょう。

番号が書いていない表の中には何も書かずにいてください。

1 2 3
     
4 5 6
     

 

3.友達とワークシートを交換し、ワークシートを交換し、自分と同じ歌詞を選んでいたら、そこに丸を

つけてみよう。三人以上の名前が書き込まれたところをまるで囲みましょう♪

同じ意見がなかった人にはここにサインをもらおう

 

4.1位に自分が選んだもの、その理由について、班で意見を発表しよう。

自分の考え

 

 

 

   さんの意見

 

 

 

   さんの意見

 

 

 

   さんの意見

 

 

 

   さんの意見

 

 

 

   さんの意見

 

 

 

 

5.今日の授業で思ったこと、感じたことを自由に書いてみましょう。

 

 

 

 

授業の流れ

  • 「みんなにとって友達ってどんな存在?」と投げかけ、何人かの生徒に聞いてみる。
  • 「今日はいつもと違って、ある曲を使って授業をしていきます。」というと、生徒のテンションが上がる。←重要。
  • まずは、何も見ずに、1回聞かせる。
  • 「知っている人?聞いたことある人?」など、聞いてみる。そして、この曲のイメージも聞いてみる。
  • 「誰に向けられた曲だろう?」とさらに考えさせる発問をすると◎。
  • 歌詞カードを配り、ケツメイシの「仲間」という曲を考えていくことを伝える。
  • 「心に残った箇所に9つ線をひこう。」と声をかける。そして一度曲を流す。
  • 「心に残った箇所を9つをよく考えながら、もう一度聞いてみよう。」と声をかける。
  • 2度聞き終えたら、生徒にワークシート②の2番を取り組ませる。自分が引いた9つに順位を付けさせる、(5分くらい)
  • 「友達と考えを共有し、ワークシートに自分と同じ歌詞を選んでいた人にサインをもらおう。」と声をかける。(10分程度)
  • 順位まで同じでなくてよい。
  • 「なぜ、そこが良いと思ったか理由もつけて話すよ。」と声をかける。(発達段階に応じて)
  • 話したけれど、同じ歌詞が見当たらなかった子ども同士はワークシート②の3番にサインをするように声をかける。
  • ワークシート②の4番に取り組む。「なぜ自分がその歌詞を1番に選んだのか。」をじっくり考えさせる。(3〜5分程度)
  • グループでの交流タイム。「1番に選んだ歌詞とその理由。」を4〜6人班で話す。(5〜10分)
  • 振り返りタイム。ワークシート⑤に今日思ったこと、友達と話して気づいたことを自由に書かせる。
  • この時に、小さな音で「仲間」を最後に流すと効果的。

中学生のための学習支援〜一人一人を大切にする学級経営〜

最後に

いかかでしたでしょうか。

 

音楽を使った道徳の授業は生徒たちは大好きです。

 

少しマンネリ化してきた時、クラスを盛り上げたい時にとてもおすすめです。

 

お試しあれ〜

最新情報をチェックしよう!