どの教科もそうだと思いますが、授業作りって難しいですよね。
学力層も様々なクラスを、なるべく全員を引き込む授業をするってかなり技が必要です。
今回は、私が中学校で何年か経験してきたことから学んだ「中学校授業作りのコツ」をお伝えしていきます。
授業の型を作る
授業の型を作るというのは、大体の授業の進め方を決めておくということです。
これは、毎回毎回決めるのではなく、自分の授業の流れを定めてしまうのです。
導入部分、展開部分、まとめ部分から構成するとよいのかもしれません。
私の例をご紹介します。
導入
(10〜15分) |
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展開
(30〜35分) |
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まとめ
(5〜10分) |
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「今日はゲームから始めよう。」とか、「今日は最後に歌を歌おう。」とかするのではなく、このように流れを決めることが、先生にとっても生徒にとっても、プラスになると思います。
特に今は、特別支援を要する子どもも増えているため、その子が授業に慣れるためにも有効な手立てだと言えるでしょう。
なるべく先生は英語で話す
先生は英語の授業中、どれくらいの使用頻度で英語を使っていますか。
All Englishが推奨されていますが、優秀な生徒が集まる私立学校以外では、とても厳しいと思います。
実際、私の学校もAll Englishは厳しいです。
しかし、英語の授業ですので、英語、日本語を使い分けています。
英語の使用頻度(目標) |
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英語を使った方がよい時 |
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日本語を使った方がよい時 |
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4月の授業開きの際に、クラスルームイングリッシュなどを確認しておくと、スムーズです。
先生がなるべく英語で指示を出すことによって、生徒の「英語を聞く力」を伸ばすことができるのです。
生徒が英語を話す時間を毎時間取る
生徒が英語を話す時間を1時間の中に必ず取ること、これが大切です。
生徒が英語を話すのに向いている活動 |
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おすすめなのは、毎回の授業のウオームアップの時間にこれらの活動を取り入れることです。
そして、ALTの先生がいらした時の授業は、必ず一人一人の生徒とと英語でやりとりができるような活動を取り入れられるよう、ALTの先生と相談してみるのもいいかもしれません。
ネイティブの英語をリスニングする時間を多く取り入れる
私たちは、英語を教えているとはいえ、ネイティヴな訳ではありません。
なので、毎時間でなくてはいいと思いますが、本場の英語に触れる時間を作る必要があります。
ネイティヴの英語に触れる活動 |
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意外に、リスニングの教材を探すと少ないのです。
私は、生徒がリスニングが苦手ということもあったので、年度はじめに業者からリスニングの教材を購入しました。
定期的に授業にリスニングを取り入れることによって、生徒のリスニング力向上に繋がったのかなと実感しています。
書く力をつけるには、絶対に英作文!
高校入試で必ず出題される英作文。
書く力を最も試されるとも言えるでしょう。
そのためにはやはり、日頃から英作文を書いていることが大切です。
それも、受験のためと受験学年になってから始めるのではなく、中学1年生から始めておくのが良いと言えます。
これは、スピーチ活動と連携して行うのがよいのかもしれません。
英作文のネタ |
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高校入試では、「環境問題について」など、難易度の高いものが出題されることもあります。
授業では、いきなり難しいお題について書けなくて構わないので、取っ掛かりやすい簡単なものをしっかりと書けるよう、基礎力をつけておくのがよいのではないでしょうか。
中学1年生からコツコツと書けるようにしておきましょう。
その他の工夫
最後に
いかがでしたか。
楽しいだけの授業もよくないし、力をつけさせてあげなければならないですよね。
今回の記事が、なるべく様々な活動を取り入れていくことによって、バランスよく4技能を身につけさせる授業を展開できるヒントになれば幸いです。