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小学校英語専科教員の現状をまとめてみた

みなさんがご存知のように、2020年度から小学校で新学習指導要領がスタートし、教科化されました。

 

それに伴い、2020年度から全国で3000人の英語科専科教員が配置されました。

 

英語科専科教員とはその名の通り、担任を受けもたず、全学年の英語の授業のみを担当する先生のことです。

 

時代の流れから考えると、英語科専科教員の採用はこれから増えていくと考えられます。

 

私も、中学校英語教員として働く今、小学校英語専科教員の仕事内容に興味があるので、まとめていきたいと思います。

 

小学校英語専科教員はどんな人がなっているの?

 

みなさんが1番気になるのは「小学校教員免許は必須なの?」ということだと思います。

 

私自身も中高英語教員免許しか持っていません。

 

実際は、なくてもなれる自治体もあるけれど、「持っていた方が専科教員になりやすい。」ということです。

 

中学校での実務経験が3年以上あれば、通信教育で、教育実習なしで簡単に小学校免許とれるので、おすすめです。

 

気になる方はこちらをご覧ください。小学校教諭免許が取りやすい!?〜中学校教員が小学校教員免許を取る方法〜 

 

これからは、もっと幅広い人材に門戸を広げるために、小学校免許は不要になりそうな流れもありますが・・・

 

英語科専科教員として、採用される人はどんな人なのでしょうか。

 

大きく分けて2パターンあるようです。

 

①小学校教員から小学校英語専科教員になるパターン
  • 小学校の全科を担当するいわゆる小学校教員としての経験がある
  • 大学時代の専攻が英語
  • 英語が得意、ICTに強い
②小学校英語専科教員枠として採用されるパターン
  • 中・高での英語教員としての経験がある
  • 小学校教員免許に加え、中・高の英語科教員免許をもっている

 

私の友人は、②で採用されましたが、結局小学校の英語専科教員にはなれず、小学校全科の学級担任となりました。

 

こんな例外もあります。

仕事内容は大変?

 

小学校英語専科教員とは、なんとなく「小学校で英語を教える先生」というイメージはつきますが、具体的にはどんな仕事をしているのでしょうか。

 

担任の有無
  • 担任は基本的はもたない
担当する授業
  • 3〜4年生の週1コマの外国語活動(年間35単位)
  • 5〜6年生の週2コマの教科授業(年間70単位)
校務分掌
  • 他の先生と同様にあり
  • 小学校の先生のほとんどが担任の中で、担任をもたないので、少し大変な分掌になる可能性あり
その他
  • 配属された小学校以外にも、近隣の小学校をかけもちする先生もいる
  • ALTの先生との打ち合わせやスケジュールを組むのも英語科専科教員の仕事

 

いかかでしょうか。

 

私は、担任をもたないというところに非常に魅力を感じています(笑)

 

校内事情等で、休職の方が出た場合などに、担任となる可能性は大いにありますが・・・

 

授業も、4つの学年をうけもつ大変さはありますが、毎回内容の違う授業を考える訳ではないので、楽なのかも・・・と思いました。

 

・担任をもたない ・じっくりと英語だけを教えることができる

 

英語科専科教員の悩み

 

所属感を感じる難しさ

所属感とは、働いているうちに無意識に感じている「私はこの組織の一員だ。」という意識です。

 

働いているうちに無意識に感じているかと思います。

 

アドラー心理学で掲げられた「共同体感覚」というもので、同体への所属感・ 共感・信頼感・貢献感を総称したもので、カウンセリングや教育の目標とされ、精神的な健康のバロメーターとみなされます。

 

英語科専科教員の先生は、「所属している学年・学級がない」、「同じ立場の人がいない」、「他の先生との関わりが薄くなりがち」という理由から、この所属感を感じることが難しいと言われています。

 

対処法としては、①分掌以外でも手伝えることを手伝う(あくまでも余裕があれば)②先生や子どもたちとできる範囲でたくさん関わる

③割り切って仕事をする ということかと思います。

 

悩みを共有できる人がいない

英語科専科の先生は、各校に1人ということが多いです。

 

本来だったら同僚の先生にできる授業の内容の相談ができないという悩みがあり、孤独感を味ってしまうこともあるかと思います。

 

例えば、「いつも賑やかで授業がしにくい」などのクラスによる悩みだったら、学級担任の先生とよく情報交換を行えるようにしておくとよいかもしれません。

 

また、教科の悩みだったら、市の研究会で同じ立場の先生と仲良くなって相談し合ったり、小中連携の研修会で中学校の英語の先生と話してみたりするとよいかもしれません。

最後に

いかがでしたか。

 

これから、時代の流れに伴い、英語科専科教員という先生の需要は高まっていくと思われます。

 

私は、英語の好き嫌いは、学び始めにあるのではと思っています。

 

その段階の子どもたちに関われるのが、この仕事の魅力です。

 

多くの英語教育に携われる仕事の中の選択肢の1つとして、この記事が参考になれば幸いです。

 

私は、育児休業取得中に、小学校免許を取得しようと目論んでいます。

 

 

 

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