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オンライン授業のやり方は?〜中学生向けの授業で使える技〜

2020年から世界的に猛威を奮っている新型コロナウイルス。

 

1年経った今でも、ワクチン こそ普及はしているものの、現在(2021年8月)変異株「デルタ株」の影響で、感染大爆発しています。

 

児童や生徒のワクチン接種率は低く、子どもでも重症化しやすい今、新学期を始めるのは大変危険だと言われています。

 

萩生田文部科学大臣は、「全国一生休校はしない。各自治体の判断に委ねる。」と会見でおっしゃっています。

 

その中で、多くの自治体が、通常登校ではなく、「夏休みの延長」、「分散登校」、「オンライン授業」と様々な方法を考えています。

 

私も、「一斉休校」ではなく、学びを止めない「オンライン授業」と心のケア、居場所確保の「分散登校」が必要だと考えます。

 

通常登校は、今の状況では、「かなり危険」だと判断します。

 

何より「重症化して適切な医療を受けらずに命を落とすかもしれないこと」が怖いです。

 

そして、生徒も先生も、その家族もみな同じく、ひとつの命をもつ人間です。

 

大事にしようよ、そう思い、今回は「オンライン授業のやり方」について、お話ししていきたいと思います。

 

オンライン授業でどれだけ学校生活に近づけるか

 

今までのように、学校に通常登校できないとなると、生徒の生活習慣の乱れなどが気になりますよね。

 

保護者の多くの懸念が、「学校に登校しないことによる生活リズムの乱れ」ではないでしょうか。

 

そこで、オンライン授業になったとしても、学校と同じリズムで生活できるシステムづくりが必要です。

 

・オンライン(ZOOM or Geogle Meet )を使った朝の会
・オンライン(ZOOM or Geogle Meet )での授業
・Google Classroom を使っての課題配布&返却
・チャット機能を使った個に応じた指導
・オンライン学習コンテンツの活用

GIGAschool構想で、各学校、各生徒に配られているのは、”Geogle Chromebook”だと思います。

まずは、”Google Classroom”を使いこなす必要があります。

 

”Google Classroom”(グーグルクラスルーム)とは?

ひと言でいうと、「クラス単位で生徒や学習内容を運営・管理するための無料ツール」です。

 

中学校の先生は、担任しているクラスだけでなく、その学年の担当教科を教えています。

 

まずは、「自分の担任のクラス」、「自分の教科担当のクラス」を作成し、そこへ生徒を招待します。

 

生徒は、自分の端末から、各担当教科の先生のクラスに入ることができます。

 

それが完了すれば、学校と同じように時間割通りに授業を行うことが可能になります。

 

教科のオンライン授業のやり方

 

各教科のオンライン授業は、全てGeogle ClassroomとGeogle Meetを使って行います。

 

 

Geogle Classroom(ネット上のクラス)  ・授業で使う資料の投稿

・課題の配信、提出、添削

・チャット機能での双方向でのやりとり

Geogle Meet(ビデオ通話)Google Meet」無料プランの制限解除は本日まで – Jetstream BLOG ・遠隔での対面コミュニケーション

・双方向のやりとり

・教室で行うような授業の提供

・画面共有による資料(パワポなど)の共有

・ブレイクアウトセッションによる、少人数での話し合いも可能

 

この2つを使うことで、かなり質の高いオンライン授業を提供できるのではないかと思われます。

 

実際の授業はどんな感じ?

私もまだ、オンライン授業を実践したことがないのですが、どんな風に実践するのが効率的なのかを考えてみました。

 

時間配分
  • 30分程度(授業では課題に取り組む時間があるが、それは取らず、各自で進め、次回の授業で解説)
  • 授業の内容によってはもっと短くても可(オンラインで集中力を持続させるのは難しいそう)
課題の提示、回収方法
  • 事前にグーグルクラスルームに提示
  • 終わった人からクラスルームにて提出提出機能があり、誰が出していて、誰が出していないのか、一括管理が可能)
  • 先生が点数をつけて、添削し、返却(そのまま成績に反映できる)
授業の構成
  • 文法事項の説明などは事前に準備したパワーポイントなどを画面共有して、説明
  • 通常の授業のように、生徒との双方向のやりとりをしながら、新出事項を学ぶ
  • 慣れてきたら、ブレイクアウトセッションによる生徒同士の話し合い→発表の学び合いなども活用
その他
  • 動画や資料も共有し、さらなる理解を深める
  • パワーポイントやノートに書く必要のある板書事項は、学習についてくるのが厳しい子が何度も見直せるよう、グーグルクラスルームにて提示しておく
  • 授業の時間を短くし、20分程度質問タイムの時間を作り、フォローアップできるようにする。

 

オンライン授業のメリットデメリット

 

メリット

  • 不登校の子も、授業に参加できる可能性が高くなること。

 

これによって、取り残される生徒が少なくなると考えられます。

  • 感染リスクを下げられること。

 

  • 課題にじっくりと取り組める時間が増える。

 

授業のペースが早いと感じる生徒も、時間をかけて問題に取り組める。

 

  • フォローアップの時間をとることができる。

 

先生に質問しづらい子も、チャット機能のやりとりであれば、気軽に聞けるかもしれない。

 

  • プリントの整理などが苦手な子も、全部クラウド上に保存されるので管理が楽

 

デメリット

  • 実技教科の授業が難しい

 

体育や美術などは、実技なので、やはり目の前で見て評価することが必要なので、厳しそうですよね。

 

これに関しては、分散登校などで、実技テストの日を設けたり、課題提出日を設定し、課題を持参する必要があります。

 

  • 学力差がさらに広がる

 

オンライン授業となると、自宅で自分で学習を進められる子とそうでない子の差がさらに広がってしまいます。

 

  • タブレット端末の管理を家庭にお願いすることになる

 

タブレットを持ち帰り、生徒同士がチャット機能で遊んだり、生徒同士が会話するなど、学びの目的で使われるのではないことが起きていたようです。

 

これに関しては、家庭に管理をしっかりとお願いすることが必要になるかと思います。

 

最後に

いかがでしたか。

 

今や先進国で、オンライン授業が進んでないのは、日本くらいだと言えます。

 

準備の段階かもしれませんが、この感染状況の中では、進めていくしかないと思います。

 

 

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