学校の先生は、毎日忙しく、ストレスの多い仕事だと思います。
全体の教員数が減少しているのにもかかわらず、毎年5000人以上の休職者が出ています。
また、厚生労働省が2018年10月30日に発表した「過労死等防止対策白書」では、教員の8割がストレスや悩みを抱えていると回答しました。
その割合は、中学校・義務教育学校で高い割合になっていることがわかります。
その原因は何なのでしょうか。
それは、「残業の多さ」です。
全校種平均して、1日に約11時間ほど働いている先生が8割を越えています。
小学校では、「委員会活動や役員会」が放課後の主な業務を占めています。
中学校・高等学校では、「部活動の指導」が残業時間を延ばす原因となっています。
このまま、この状態を続けていったら、今先生として働かれている先生の今後が心配です。
また、未来の先生たちのためにも、この状況について、個人レベルでできるストレス対処法について、考えていきたいと思います。
少なくとも週1日定時で帰る日を作る
本当は、毎日定時で帰ることが理想です。
しかし、今の先生方の現状を考えれば、まずは週1日でも定時退勤をすることから始めていただきたいのです。
それに慣れてきたら、徐々に週2日、週3日と増やしていけばいいのです。
週1日でも定時で帰ることができれば、心の余裕が生まれます。
いつもはゆっくり話せない家族とゆっくり話すでもよし、料理に時間をかけてみるでもよし、ゆっくりお風呂に入り、早めに眠るもよし。
土日ではなく、平日に定時退勤日を設けてほしいのです。
では、どのようにこの日を決めればよいのか、お話しします。
おすすめは水曜日
水曜日は、多くの学校が5時間授業ですよね。
会議がある時もありますが、ほとんど場合が定時前に終わります。
終わらない場合は、管理職に訴えましょう。(笑)
週の真ん中ということで、この日に早く帰ることができれば、週の後半も何とか乗り切れます。
部活動のOFFの日に定時退勤する
私の勤めている自治体では、スポーツ庁から出されている「部活動ガイドライン」の遵守が義務付けられています。
正確には努力義務といった感じでしょうか・・・
内容としては、部活動に関して、「平日に1日かつ週休日に1日は必ず休養日を設ける。」となっています。
大会前となるとなかなか難しいようですが、ほとんどの運動部でも、平日に1日の休養日は設けられている印象です。
まず、部活動のOFFの日がないという先生は、ガイドラインに沿って、OFF日を作りましょう。
また、複数顧問制の部活動は、一人一人の先生の負担が軽くなるよう、交代で休むなどの工夫をしましょう。
部活動がない日は、拘束されるものがないわけですから、日頃のたまった事務作業は最低限にし、帰ることを優先しましょう。
この仕事は、やればやるほどやらなきゃいけない仕事は出てきますから、どこかで線を引き、思いっきり割り切ることも必要です。
先生は真面目な人がとても多いのです。
しかし、それで体を壊しては元も子もありません。
1人の人間として、プライベートを充実させて生きることが先生の使命だと思いましょう!
趣味をもつ
みなさん、趣味はありますか。
私は、色々あります。
映画鑑賞、ピアノ演奏、ヨガ、料理、ダンス(事情があってやめてしまったけれど)などです。
ヨガとダンスは、社会人になってから、習い始めました。
趣味をもつと、「自動的に頭が切り替えられる。」ことができます。
それこそが最大の魅力だと思うのです。
ずっと仕事のことを考えてしまう先生も多いと思います。
そんなときは、趣味をもち、また新たな自分の世界をもつこと、それをおすすめします。
何も習いにいかなくても、家でできる趣味もたくさんありますよね。
習い事をしたい方にはこちらもおすすめです!
最低でも睡眠は6時間とる
みなさんは、毎日どれくらい十分に睡眠が取れていますか?
私は、毎日7時間は寝るように努力しています。
それでも毎日眠いのですが・・・(笑)
世界的にみても日本は睡眠不足な国です。
厚生労働省の調査によると21.7%の人が「睡眠が十分にとれていない」と答えていて増加傾向にあります。
では、十分な睡眠時間とは何時間なのかというと、これは年齢によっても違うし 個人差がありますが、だいたい6~8時間と言われています。
そんな中、日本では1日の平均睡眠時間が6時間以下という人が約40%もいます。
先生だともっと多そうですよね、イメージですが・・・
最低でも6時間の睡眠をとることに加え、質の良い睡眠のためのおすすめを3つご紹介します。
夕食は寝る3時間前までに
寝る前に食べると、消化の方にエネルギーがもっていかれ、睡眠の質が低下します。
先生は忙しくて、食事をしてすぐに寝る人が多いかもしれません。
そういう方は、夕方に1回、帰ってきてから1回、少量の食事を2回に分けて取る方法がおすすめです。
また、消化に良いフルーツや野菜のみを食べるという手もあります。
寝る30分前にぬるめのお湯でゆったりバスタイム
熱いお湯は、体を覚醒させてしまうので、寝る前のバスタイムにはおすすめできません。
38〜40度くらいのお湯に10〜30分程度、ゆっくりつかるのがおすすめです。
少し暗めの照明にして、ヒーリングミュージックをかけながら、入浴剤などを入れて楽しむのもよいでしょう。
温かい飲み物で睡眠導入
お風呂から上がったら、温かい飲み物でホッとしましょう。
基本的には、カフェインが入っている飲み物、アルコール以外であれば、何でも構いません。
おすすめは、ホットミルクです。
不安な時、なかなか寝付けない時に、ホットミルクを飲むと、気持ちが落ち着き、寝つきがよくなります。
その他としては、ハーブティーなどもおすすめです。
最後に
いかがでしたか。
特にストレスの多い教員の世界を生き抜いていく術をご紹介しました。
一つでも実践できるものがあれば、幸いです。