学期末はとても忙しいですね。
成績処理に、所見を書いたり、三者面談の準備をしたり、この時期を想像するだけでいやです。
今日は、所見の書き方のコツをお伝えしていきたいと思います。
では、さっそくいきましょう♪
所見のスタイル
所見には二つの型があると思います。
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どちらにも長所、短所はあります。
私は、今までずっと、「褒める、温かい言葉であふれる所見」を書くことを意識してきました。
自分の改めなければならないことや厳しい内容は、紙に記すことで、より冷たく伝わってしまいます。
そういった内容は、生徒と一対一で話すことできちんと伝えていくべきだと考えるからです。
そして何より、所見は生徒を認める、評価する、励みとなる手紙のような気持ちで書いているからです。
所見はもしかしたら、一生残る可能性がある。
私は、ふと思い出して見た時に、生徒を励ませる言葉が並んでいることを望んでいるからです。
所見はいつから書く?
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所見は、多くの学校で、通知表に載せられる前に、管理職のチェックが必須だと思います。
締め切り日に出すと、多くの先生が出すため、管理職のチェックが通るまでに、時間がかかってしまいます。
できれば、締め切り日の1日前くらいに出すのが理想的です。
そのためには、どうしたらよいのでしょうか。
私は、所見締め切り日から逆算し、10日くらいかけて、1日に3〜5人のペースで書いています。
先生方の中には、前日に全員を書くといった方法で書いていらっしゃる先生もいるのですが、とてもリスキーだと思います。
所見の書き方のコツ①文字数
所見はだいたい200字以内で書くことが多いでしょうか?
生徒によって文字数がバラバラだとあまり良くないですから、大体200字前後で揃えるとよいでしょう。
初任の時に、制限字数の8〜9割がかけるとよいと聞きました。
所見の書き方のコツ②内容はどう書く?
所見を書くにあたり、どんな構成にしたら良いのか悩む人も多いと思います。
初めて所見を書いた時は、先輩の先生からたくさんの所見例を見せてもらい、参考にしたのを覚えています。
もし、職場に見せてもらえそうな先生がいたら、頼ってみるのも一つの方法かもしれません。
その他の工夫としては、出来る限り、「この子のこういうところがいいな。」と思ったら、メモをするように心がけています。
では、さっそく私がどのように所見を書いているのか、例を挙げていきたいと思います。
パターン①何事にもよく努力をする学級委員レベルの子
学級委員として、クラスの課題に気づき、積極的に仲間に発信する姿がありました。〇〇さんのそのような働きのおかげで、体育祭では、一度はバラバラになってしまったクラスの絆が一つになっていくのを感じました。何事にも一生懸命に向き合う様子が、クラスメイトからの信頼を集めています。とても素敵ですね。自分の力に限界を決めず、これからも挑戦する心を大切にしてください。(177字) |
パターン②目立たないけれど、係や委員会の仕事をきちんとこなしている子
今学期は、掲示係として、クラスの掲示物を整然と整えてくれました。〇〇さんが、丁寧な仕事ぶりで掲示物を管理してくれるからこそ、みんなが気持ちよく教室を使うことができました。きちんと責任をもち、やり切るところがとても素晴らしいですね。また、自分の役割以外のことでも、気づいたことがあれば、率先して動いていました。そういった姿勢をこれからも大切にしてください。 (177字) |
パターン③課題がある問題傾向の子
自分の苦手なことにも少しずつ「挑戦しよう」という気持ちを日々の生活の中で感じることができました。授業の中では、集中する姿が増えてきました。体育祭では、大きな掛け声を出して、仲間を励まし、クラスを盛り上げてくれましたね。○○くんの声かけで、クラスの雰囲気が明るいものとなりました。「継続は力なり。」という言葉を大切に、日々の生活を大切にしていきましょう。応援しています。(183字) |
よく使う言葉集
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日常のこんな姿に着目すべき!
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所見が書きにくいなと感じる子ほど、早めに生活の中でのその子の様子を観察してみると発見できることが多いです。
最後に
いかがでしたでしょうか。
なかなか難しいですが、コツが掴めるとスラスラ書けるようになってきます。
少しでも参考になればと思います。
さらに詳しく知りたい方はこちら→通知表の所見の書き方のコツ②