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初任者のあの頃と今〜できるようになったこととやめたこと〜

教員歴が長くなってくると、初任者のころに悩んできたこと、苦しんでいたことを忘れてしまう時があります。

 

初任者の先生と同じ学年や、同じ教科になったりして、「そういえば私もこんなことで悩んでいたな。」などと思い出すことがあります。

 

悩める初任者先生
授業がうまくいかないな〜
悩める新人先生
毎日やることが多くて、全然早く帰れないよ(泣)

今日は、初任者のあの頃を振り返りながら、中学校を2回りした今とを比較し、できるようになったことややめたことを書いていきたいと思います。

 

初任者の1年目の私

 

私は6年前、初任者として採用されました。

 

その時の私の所属はこんな感じです。

 

学年 中学1年生担任
教科 英語
コマ数 週12コマ(教科)、週4コマ(道徳、学活、総合)
分掌 生徒指導
部活動 未経験運動部

 

中学校では、いきなり初任者で担任を持たされるケースはだいたい58%くらいだそうです。

 

初めて4月に赴任してから、すぐに入学してくる1年生の担任になり、とても緊張した入学式を今でも覚えています。

 

部活動も、事前に聞かされていたものではなく、急遽未経験の運動部をもたされました。

 

個人的にきつかったのは、部活動でした。

 

初任者の悩み:授業編

とにかく、授業準備に時間がかかりました

 

同じ学校の英語科の先生が作った教材を参考にさせてもらったり、市販のアイディア集などを買って、授業作りをしていました。

 

また、市で同じ教科の先生が集まる研修や自主的に勉強会などに参加し、とにかくベテランの先生にたくさんアドバイスをもらっていました。

 

オリジナルを作ることにこだわりすぎず、「最初はまねでもいいから、やってみる!」というのがとても大事だと思います。

 

同じように悩んでいたのは、「授業の切り替えができない」ということでした。

 

英語の授業だけではないと思いますが、今はアクティブラーニングが主流です。

 

仲間との話合い活動やグループワークが取り入れられている授業がほとんどですよね。

 

その「動」と「静」の部分を切り替えさせることができなかったのです。

 

とにかくいつも「騒がしい状態」になってしまう。

 

これに関しても、同じ学年やその学級の担任のベテランの先生に相談しました。

 

1人で悩んでいるのは苦しく辛いです。

 

信頼できる先生に相談してみるのがおすすめです。

 

また、「待つ」ということができてなかったと思っています。

 

騒がしい時はとにかく「静かにさせなければならない。」ということで頭がいっぱいで、「静かになるまで待つ。」というこことができませんでした。

 

・授業のやり方はとにかくベテランの先生の真似をしてみる。それからオリジナルを出していこう。
・クラスが騒がしくても、静かになるまで淡々と「待つ」心の余裕を。そして悩んだら同僚の先生へ相談を。

初任者の悩み:クラス運営編

 

クラス運営は、悩みが尽きないことと思います。

 

特に、ベテランの先生に囲まれていると「あれもしなきゃ?これもしなきゃ?」と思ってしまいますよね。

 

しかし、6年経った今では、全く他のクラスを気にすることはありません(笑)

 

クラス運営は、よくも悪くも先生のカラーがとても大切だと思っています。

 

「自分が大切にしたいことはなにか」、「クラスの子にどんな成長をしてほしいか」を考え、それを軸にしていけばよいのです。

 

クラス経営をする上で、2つのアドバイスがあります。

 

まず1つ目は、「クラスルールを年度始めに明示すること」です。

 

以下のが例になります。

  • お互い考え、思いが違って当たり前。違いを受け入れ、尊重し合おう。
  • 人、もの、時間を大切に。時間は命です。
  • 今やるべきことはなにか、自ら考えて動こう。
  • クラスの問題は、クラス全員で考え、乗り越えよう。

これを明確にすることによって、生徒は先生がどんなクラスをつくりたいと考えているかが分かります。

そして、クラスのピンチのときに、これが役立つのです。

 

教室のどこかに掲示しておくとよいでしょう。

 

そして、2つ目は、「他のクラスと足並みを揃えるべきところは揃える」ということです。

 

特に席替えや行事のやり方、校外学習等の班の決め方などは、学年単位で統一するのが絶対によいです。

 

生徒は他のクラスがどのように決めているか、すぐに把握します。

 

その時に、「あのクラスは自由に席替えを決めていて、ずるい。」となりかねません。

 

学年単位で統一したほうが良さそうな事柄は、会議などで相談していきましょう。

・クラスルールを決める。周りのクラスを参考にはするけれど、そのイメージに振り回されない。
・席替え、班決めの仕方など、他のクラスと足並みを揃えるべきところは揃えておくこと。

6年目の今の私

 

早いもので、もう6年目です。

 

ベテランの先生からしたら、私もまだ若手の部類に入ることでしょう。

 

私はもう十分働いたと思っています。

 

そんな私の役割はこんな感じです。

 

学年 中学3年生担任
教科 英語
コマ数 週18コマ(教科)、週4コマ(道徳、学活、総合)
分掌 進路
部活動 文化部主顧問

 

部活が文化部になっただけで、本当に楽になりました。

 

しかし、部活動は反対派なので、子育て期になったら、部活動顧問は拒否しようと思います。

 

6年間の中でできるようになったこと

まずは、教科指導力が確実に上がりました。

 

これは、もう経験でしかないです。

 

下手でもとにかく授業をして、反省して、というのを繰り返していくうちに、必ずうまくいくようになります。

 

次に、保護者への電話が苦にならなくなりました。

 

生活指導的な内容であっても、丁寧に話すことと、家庭と学校で子どもを成長させていこうという姿勢を見せることが大切なのではないかと思います。

 

そして、3つ目は仕事の効率化ができるようになりました。

 

優先順位をつけて、締め切りの早いものから片付けるようにしています。

 

6年間でやめたこと

まずは、なんでも自分でやらなきゃと思うことをやめました。

 

掲示物や配布物、生徒にお願いできるものはどんどん生徒を動かしています。

 

そして、学級通信。

 

今までは、2週間に一度とか、かなり頻繁に発行していましたが、止めました。

 

頻繁ではなく、行事前後、伝えたいことがあるときのみに絞って、発行しています。

 

その時はできるだけ、写真を多めにし、生徒の様子が伝わるように工夫しています。

 

最後に、プライベートを犠牲にすること、をやめました。

 

特に私たちの仕事は終わりがありません。

 

やればやるほど、仕事が出てくる。

 

やりがい搾取な一面もありますが・・・

 

私たちにとって、生徒は大切です。

 

しかし、自分の家族より大切ではありません。

 

仕事には代わりがいますが、家族には自分の代わりはいません。

 

初任者の方だって、友達と遊んだり、恋人とデートしたり、家族と旅行をしたり、そういう時間が大切なはずです。

 

仕事はほどほどにして、プライベートを充実させられるような生き方をしていきましょう。

 

最後に

いかがでしたか。

 

初任者の方が少しでも気持ちが楽になれば、と思い、書いてみました。

 

人と比べず、自分らしく、生き生きと働ける先生が増えますように。

 

 

 

 

 

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