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中学校の先生の悩み〜解決のヒントをお伝えします〜

どの仕事をしていてもそうだと思いますが、悩みは尽きないものですよね。

 

今回は中学校の教員として、多くの方が悩んでいるだろうこととそれに対する解決の手がかりとなるヒントをお伝えできたらと思います。

 

悩み①時間が足りない

現状

中学校の先生は、小学校の先生とは違い、1日の時間割の全てに授業が詰まっているわけではなく(稀にそういうこともありますが)、時間割のどこかに空きコマがあります。

 

授業を担当していない時間は「空きコマ」と呼ばれ、その時間に、授業準備、生徒の提出物のチェック、事務作業などを行います。

 

しかし、「空きコマ」だけでは全く時間が足りないのです。

 

休み時間には次の授業の準備があり、放課後には会議や部活動指導があるので、一日中働きっぱなしということも多くあります。

 

これをどのように解決してきたかというと・・・

 

解決のためのヒント

提出物(学級担任の場合)

チェックする提出物が本当に多いですよね。

 

チェックするのも、割と時間がかかります。私は、朝の会のあとすぐに提出物を出させます。

 

そしてクラスに名簿を持って行って、その場で出した人をチェックしてしまいます。

 

そうすると、紛失防止にもなり、効果的です。

 

出した人からすぐにチェックしていくと、提出日の締め切り前に出してない生徒に声をかけることもできるのでおすすめです。

 

また、クラスに提出物ボックスを置いている先生もいました。

 

授業準備

これに関しては、同じ教科の他学年の先生とも定期的に情報交換をして、教材を共有することが大切です。

 

また、何度もその学年を教えている場合は一度作った教材をデータもしくはファイリングしておいて使い回すことが時短につながります。

 

授業準備に関しては、1回目は大変ですが、何度もその学年を担当していれば、過去の教材をベースにアップデートしていけば良いかと思います。

優先順位を立てる

締め切りが迫っているものから、着手します。

 

じっくり取り掛かる必要があるものは、会議や部活動のない放課後にゆっくり時間をとるのもおすすめです。

 

長く働き続けるには、体が資本です。そして、あくまで大切なのはプライベートと家族です。残業は遅くとも19時までにしましょう。

悩み②休日に休めない

 

現状

中学校の先生のほとんどは、部活動の顧問をしています。

 

放課後も時間的に拘束されますし、特に運動部であれば、休日にも練習をすることがほとんどです。

 

私は今は文化部の顧問ですが、何年かは運動部を担当していました。

 

副顧問だったので、練習の日程を自由に決めることもできず、ただただ休みのない地獄のような週末でした。

 

解決のためのヒント

複数顧問制をお願いしてみる

今は多くの学校で、複数顧問制度が一般的になっています。

 

小規模な学校やたくさんの部活動がある学校では難しいのかもしれませんが、生徒の安全面でも先生方のワークライフバランスの確立の観点からも、メリットが大きいと思います。

 

管理職との面談の際に、是非伝えてみてはいかがでしょうか。

 

私は実際これで、複数顧問にしてもらえたことがあります。

 

週末に必ず休養日を設ける

スポーツ庁が「部活動ガイドライン」というものを作成しているのはご存知ですか?

 

私の所属する自治体では、 この「部活動ガイドライン」を遵守することが求められています。

 

実際は努力義務のようなところがありますが・・・

 

この内容というのは大まかに「平日で1日以上、週休日でも1日以上、部活動の活動をしない日を設ける」というものです。

 

中には「練習しないと勝てない」、「もっと練習したい」と要望する生徒や保護者もいるでしょう。

 

しかし、生徒にとっても「休養する時間」や「家族と過ごす時間」が不可欠です。

 

それと同じように先生にとっても、休むことは権利です。

 

練習試合や公式戦のない週末は、必ず休みにする日を1日は設けて欲しいと思います。

 

平日に関しても、活動のない日を設けて、定時で帰り、プライベートを大切にしましょう。

 

練習試合や公式戦のない週末はどちらかを練習日にするとしても、1日は休みにしよう。

悩み③生徒との関係がうまく築けない

 

現状

中学生はすごく多感な時期です。

 

心身ともに大きく成長するこの時期は、生徒自身も自分の変化に戸惑っていることが多いです。

 

そして、「周りの人からどう思われるか。」を必要以上に気にしたり、自分の思うように感情をコントロールできなかったりします。

 

それゆえ、生徒同士で思いもよらないトラブルが起きたり、先生の指導がすんなりと彼らの中に入っていかないこともあります。

 

解決のためのヒント

生徒を信頼する、話をしっかり聞く

基本的に、私はずっと生徒を信じて、学級運営、授業をしてきました。

 

それをベースに置きつつ、「きちんと生徒の話をきくこと」も大切にしています。

 

何か問題を起こしてしまったとき、「どうしてそうなったのか」という生徒の考え、気持ちを聞くことに徹します。

 

生徒も「してしまったことが悪いこと」だというのはわかっているはずです。

 

そこの気持ちを話せることで、すっきりすることも多いと思うのです。

 

ある程度の距離感を保つ

生徒は生徒、先生は先生です。

 

ある程度の距離感は非常に大切だと思います。

 

近すぎると「友達」のような感覚になってしまい、指導が入らなかったり、授業が荒れたりします。

 

遠すぎると、悩んだとき、何か起こったときに、生徒が先生に話しづらい、そんなことも起きてしまいます。

 

基本的に生徒を信じ、伸ばしていく先生であり、ある程度の距離感をもち、威厳を保つ。そんな関係を目指してみては・・?

 

最後に

いかがでしたか。

 

中学校の先生は、成長途中の多感な中学生を育てている、とても素敵な仕事だと思います。

 

それゆえ、悩みも多いです。

 

特に、「勤務時間が長い」、「週末に休めない」などは大変ストレスの溜まることだと思います。

 

なるべく早く帰れるように、休めるように、今回書いた記事が参考になればと幸いです。

 

 

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