近年、学校現場において、いじめや自殺が増えています。
そのような事態を踏まえて、どの学校も「命の大切さ」や「いじめ」についての授業に力を入れていると思います。
今回は、「命」について、実践してみた授業について、書いていきたいと思います。
「命は大切にしなければならない。」、「いじめは絶対にしてはならない。」ということはどの生徒もわかっていると思います。
授業の後に生徒たちに残る感想が、そういったありきたりなものではなく、もっと深く考えさせるような授業をしたいと思い、この授業を実践するに至りました。
今回、そして次回と2つの授業について、お話ししていきたいと思います。
絵本を使った授業
中学校では、2019年から「特別の教科 道徳」として、道徳の教科化が始まりました。
道徳の時間においては、教科書を使うことが義務付けられています。
しかし、1年間全ての授業に教科書を使わなければならないという拘束性はないと考えられます。
学校教育法や学習指導要領の中に、教科書以外の使用も認めるような記載があるからです。
今回、授業で扱ったのは、「希望の牧場」という絵本です。
購入はこちらから→楽天
授業の展開の仕方 |
9年前に起こったこの地震は、現在の中学3年生でも、当時は小学1年生。 地震発生時の記憶や報道されていたことで覚えていることなど、共有する。
絵本をそのまま見せると小さいので、私は拡大カラーコピーをして、紙芝居風に読み聞かせました。
きれいごとだけではなく、牧場を運営するにも経費がかかること、牧場主、従業員にも家族がいて、生活があるということもきちんと含めた上で、問いかける。 →賛成も反対もいて、様々な意見が出て、よい議論となりました。
→こちらも様々な考えがでていました。一番私の心に残ったのは「意味のあることしかしてはいけないの?そこにある命に意味を求めるの?」という生徒からの問いかけでした。
|
最後に
この授業をしてみて、まず思ったことは、「教科書以外の題材を扱う大切さ」です。
生徒たちも教科書の内容に飽きていることもあり、時々違う題材を扱うことはとても新鮮でした。
また、絵本ということで、たくさんの絵があり、状況をよりイメージしやすかったと思います。
教科書にも挿絵はありますが、やはり絵本というのは生徒を引き込むことができますね。
この本は、道徳でよく使われるものなので、もしかしたら学校の図書室にもあるかもしれません。
私の学校にもありましたので、もしよかったら図書室で探してみてください。
他にも様々な絵本があったので、時々絵本を使った授業をしてみようと思います。
もし、おすすめの絵本があったら教えて下さい。