文科省が始めた#教師のバトンをご存知ですか?
「教員の働き方改革」の一環として、文科省が、Twitter上で多くの教員に声をあげてもらうことを目的としたものです。
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このような内容を投稿してもらい、SNSを通して保護者や教員を目指す学生などが教員の様子を知ることを期待したようですが・・・
残念ながら、ネガテイブなツイートで溢れてしまっています。
現場にいる先生のほとんどは、子どもが大好きで、子どもの幸せを想っている人たちばかりです。
その先生たちに、今の業務を減らすように言われても、苦しいところがあるのです。
そこで、今回は、一人一人がすぐに使える時短術をお話したいと思います。
★この記事を読むメリット★
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完璧を目指さない。
先生はとても真面目、そしてきめ細やかで、熱心な方が多い印象です。
私が初めての学校で、出会った先生で、「掲示物のズレが気になるので、全て自分で貼る。」、「生徒のプリントを全て丸つける」といった先生に出会いました。
初めは、「そこまでやるとはすごいな。」と思っていましたし、「そうすべきだ。」と感じました。
しかし、経験を重ねて思うことは、「完璧を目指さず、だいたい6〜8割くらいできればいい。」ということです。
私は元来、とてもずぼらな性格ですが、周りの様子を気にしてしまうことが多くあります。
周りが丁寧に、真面目に時間をかけて行っていることがあっても、「私は6〜8割満足できればよし。」と割り切ります。
そう考えた時から、すごく仕事が早くなった気がします。
だとしたら、2割の労力で、8割の成果を出しませんか。
無駄な時間がないか、チェックしよう。
先生は、コストパフォーマンスを意識することが民間企業の人よりも少ないような気がします。
公務員という職業柄でしょうか。
時短テクの2つ目は、この『コスパ』を意識することです。
先生になりたての頃は、「どの仕事を削るべきか?」と悩むと思いますので、私が日々意識していることをお伝えします。
省くべき無駄な時間と対策
✖️同僚とのおしゃべり
✖️掲示物へのこだわり ✖️提出物へのコメント ✖️プリントの丸つけ ✖️授業準備をしすぎる ✖️研究授業に熱心すぎる |
○必要な会話はして、必要であれば1人で集中できる場所へ移動する。 ○掲示物は簡潔で見やすければよし、掲示は係に任せる。 ○大切にしたい、コメントを残したいものを厳選する。 ○丸つけは基本的に授業内で隣同士、もしくは黒板に書き全体で行う。 ○授業は、try&error。悩むより、たくさん実践し、改良を重ねる。 ○過去の指導案をたくさん手に入れる、改良する。
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工夫できそうな場所はありましたか。
係の仕事など、「子どもに任せる」ということができるようになると、子どもは「必要とされている」と感じることができます。
先生にとっても、負担が減り、win-winです。
仕事に優先順位をつけない
よくビジネス書では、『仕事の優先順位をつけることが大切。』と書かれています。
たしかに、多くの仕事ではその方が効率的なのだと思います。
しかし、教員の仕事では、次から次へとやらなければならない仕事が出てくるのです。
優先順位をつけるよりも、締め切りを意識しつつ、目の前の仕事をコツコツ、どんどんとこなしていく方がよいです。
スキマ時間にできること |
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まとまった時間でやること |
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最後に
いかでしたでしょうか。
公立学校に務める教師の合法的な「残業時間」は、月36時間未満だそうでです。
1日1時間ちょっとですね。
とても無理なように思えますが、最近の私は達成できています。
私は、「早く帰れる時は絶対に定時で帰る。」、「長くかかる仕事は毎日コツコツやる」、「スキマ時間を活用する」で乗り切っています。
ぜひ、先生方もそれぞれに事情などあると思いますが、試されてみてください。