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中学校の英語の教員になるには何をすれば良いの?現役教員が教えます

中学校の英語の教員(先生)になりたい人のために、どんな大学のどんな学科へ進学すれば良いのか、また英語の教員になるためには何をすれば良いのかについてお話ししていきたいと思います。

 

四年制大学でないとダメ?

教育学部出ないと教員免許は取れない?

短大だと英語の教員になれない?

 

そんな疑問にお答えします。

 

それでは、詳しくご紹介していきたいと思います。

 

中学校の教員(先生)になるために必要な資格

中学校の教員になるために必要な条件として、先に結論を言ってしまいます。

 

<中学校の教員になるための条件について>

✔︎四年制大学卒業でなくてもOK

✔︎短大卒業でもOK

✔︎教育学部卒業でなくてもOK

 

中学校のみならず、小中高のどれかの学校の教員になるためには、高校卒業後に教職課程の併設されている四年制大学もしくは短期大学へ進学する必要があります。

 

中学校の英語の教員になるためには、まず大学に進学して4年間かけてじっくりと学ぶのも良いですし、少しでも早く現場に出るために短期大学へ進むのもどちらもありだと思います。

 

大きな違いは、四年制大学で取得できるのが、”中学校教諭一種免許状”、短期大学で取得できるのが、”中学校教諭二種免許状”です。

 

教員になるための資格と思ってください。

 

大きな違いと書きましたが、教員採用試験を受ける際や実際に現場で働き始めてから、免許状の種類を問われることはありません

 

ただし、高等学校教諭二種免許状という免許状は存在せず、高等学校の免許は短期大学では取得できませんので、注意が必要です。

 

また東京都のように、中高一貫校が多く存在する自治体では中学校の教員志望であっても、教員採用試験を受ける際に”高等学校一種免許状”を所持していることが受験資格となります。

 

そのため、中学校二種免許状をもっていても高等学校一種免許状がないために受験できない自治体がありますのでご注意ください。

 

ちなみに、私は中学校一種免許状、高等学校一種免許状を所持しています。

 

  • 中学校教諭一種免許状 :四年制大学で取得
  • 中学校教諭二種免許状 :短大で取得

※免許状の種類は重要ではない
※東京都の中学校では、”高等学校一種免許状”が必要

 

上でご紹介した2つの中学校教諭免許状は、四年制大学に進学するとだいたいセットで取得できることが多いです。

なお、教育実習は中学校もしくは高等学校どちらでもOKです。

 

四年制大学で英語の教員免許を取得する方法

さて本題ですが、四年制大学進学した場合、英語の教員になるためには大きく分けて2つの道があります。

 

その英語の教員になるための2つの道とは、以下になります。

 

  1. 教育学部への進学
  2. 教育学部以外への進学

 

各々についてご説明していきます。

 

教育学部への進学

まず中学校の英語の教員になるための1つ目の道は、教育学部が併設されている大学の英語専攻に進むことです。

 

学部にいる人が全て教員を目指しているので、モチベーションが高く保つことができ、教育に関する基礎的な知識からじっくりと学ぶことができます。

 

特に教員採用試験前 には、「試験受かるぞ!みんなで頑張ろう!」などといった一体感、団結力を感じることができ、非常に励まされるかもしれません。

 

また、教員になってからも、大学時代の仲間に相談をしやすかったりするなどといったメリットもあると思います。

 

しかし、英語学よりも教育学に重きが置かれているため、英語力を高めるためには、自分自身の努力で補っていく必要がありそうです。

 

それに関しては、大学の英語サークルを利用したり、自分の大学になかったとしても、インカレサークルなどを探せばいくらでも見つけられそうです。

 

自分の努力次第で、いくらでも解決できそうです!

 

教育学部以外への進学

中学校の英語の教員になるための2つ目の道は、文学部の英文学科社会学部の国際関係学科などの教育学部以外の中学校英語教員免許を取得できる学科へ進むことです。

 

中学校の英語の教員を目指して教育学部以外へ進学するケースは、上でご紹介した教育学部へ進学するケースよりも、全体の英語教員の中でも割合が少ないと思います。

 

私は、教育学部ではなく国際関係学科出身ですが、中学校高等学校英語一種教員免許を取得できました。

 

このケースで免許を取得する場合のメリットは、英語そのものについて深く学ぶことはもちろんのこと、音声学や英文学、社会学、国際関係学、政治学など幅広い視点で英語が話されている国そのものについて深く学べること、英語のプロフェッショナルから英語の基礎からじっくりと学べることだと思います。

 

また、英文学科と国際関係学科がある大学だったのでので、キャンパス内には交換留学生が多くおり、一緒の授業を受けたりすることで、アメリカ、イギリス、オーストラリアなど様々な国の文化を直に学ぶこともできました。

 

デメリットとしては、教育学の知識が教育学部で学んでいる人に比べて、浅くなってしまうこと、自分の専門分野に加え、英語の教員免許を取得するための授業をとるので、4年生までかなり授業を受けなければならず、とても忙しいということです。

 

私の専門分野は「法律」でした。諸外国の法律と日本の民法や憲法を研究していました。

これに加え、教員免許を取得するための教育課程を履修し、それに必要な英語の授業も受講していました。

 

こう話すと、勉強だけしているように見えると思いますが、体育会系の運動部と英語サークルをかけもちし、アルバイトも週5日ほどしていました。

 

小学生に英語を教えるボランティアもしていました。友達とも適度に遊んだり、旅行に出かけたりもしていました。

 

非常に充実していたと今振り返ると思います。

 

(このように忙しく生活していたおかげもあり、多忙な教員生活にも順応しています。)

 

逆に言えば、忙しい大学生活を乗り切れれば、中学校の英語の教員免許は取得できるということです。

 

 

教育学部と教育学部以外のメリットとデメリット

それでは、教育学部と教育学部以外で中学校の英語の教員の資格を取得するメリットとデメリットについてまとめてみます。

 

以下の表をご覧ください。

 

四年制大学 教育学部 教育学部以外
メリット
  • モチベーションが高く保てる
  • 教育に関する基礎的な知識からじっくりと学べる
  • 英語を学ぶのには大学のサークルを利用できる
  • インカレサークルも利用できる
  • 英語関係の学部であれば、英語そのものについて深く学ぶべる
  • キャンパス内に交換留学生が多い場合が多い
  • 様々な国の分解触れられる
  • 英語のプロフェッショナルから英語を学べる
デメリット
  • 英語学よりも教育学に重きが置かれている
  • 英語を学ぶのに別に労力が必要
  • 教育学の知識が教育学部より浅い
  • 専門分野に加え、英語の教員免許を取得するための授業をとるため、かなり多忙
  • 周りが教員志望ではない人が多いため、モチベーションの維持が大変

 

どちらもメリットがあり、それに比例するようにデメリットがあるため、一概にはどちらが良いとは言えません。

 

ですが私としては、教育学部以外で中学校の英語の教員の免許を取得することをオススメします。(自己責任でお願いします!)

 

教育学部出身の先生と話していても、教育学部で教員免許を取得するよりも大学の時に得られたものが多く、教員生活でも生きている部分が多いと感じているからです。

 

最後に

実際に教員になっていみてから感じたことですが、大学の教育学で学んでいたのは本当に”机上の空論”でしかなく、日々目の前の生徒と向き合うことが全てで、現場で学ぶことが全てだと痛感しています。

 

私は教育学部出身ではなく国際関係学科出身ですので、教育学部に比べて浅くなりがちな教育学の知識不足を感じたことはありません。

 

何よりも大学で様々な視点から「英語」、「世界」について学んでいたことがとても力になっています。

 

そして、大学生という時間のあるときに、先ほど述べたような様々な経験をしておいてよかったと心から感じています。

 

教育学部に進んでも、自分のいきたい学部に進んでも、中学校英語教員になることはできます。

 

どちらに進むのが自分に適しているのかを考えるヒントになれば幸いです。

 

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