注目キーワード
  1. 学級目標
  2. レク
  3. 道徳

コロナ禍でもできるレクリエーションやイベント

コロナ禍の学校生活も2年以上が経過し、マスク着用、消毒などが日常となりつつあります。

 

いまだ感染状況は落ち着かず、計画された行事は何度も延期・中止を繰り返しています。

 

先日、私の学校では、全ての宿泊を伴う行事が中止となりました。

 

生徒の安全面を考えたら、そうせざるを得ないことは理解できます。

 

しかし、やはり楽しみを奪われた生徒たちが「かわいそう。」という気持ちを感じます。

 

そこで、私がコロナ禍でも生徒が「楽しめる」、「充実感を味わえる」ようにと実践してきた活動をご紹介します。

 

スポーツ大会(球技大会)

 

これは多くの学校でも運動会が中止になり、代替行事として行ったところも多いのではないでしょうか。

 

難易度 ★☆☆
やり方
  • クラス対抗
  • 1人1種目参加(みんなになじみのある競技:バスケ、バレー、ドッジボール、サッカーなど)
  • トーナメント形式
  • 3位まで決める(クラス数によっては優勝のみでも可)
  • 2時間くらいで行う
準備
  • 各クラスで参加競技メンバーを決める
  • 教員は、競技に必要な道具の準備、グラウンド、体育館の整備を行う
  • 生徒が主体的に動ける学校なら、準備も生徒の行わせる
  • 大会の運営や司会進行もなるべく生徒に行わせる

 

各クラスでそれぞれが違う競技に出場し、それぞれの種目で順位を決め、総合順位を競い合うタイプのスポーツ大会です。

 

他には、クラス対抗で、全員が一つの種目に参加するタイプを実行することもできます。

 

クラスの団結力を高めるとしたら、こちらがおすすめです。

 

難易度 ★★☆
やり方
  • クラス全員で1つの競技に臨む
  • 競技例としては、大縄、リレー、大玉運び、綱引き(感染対策を講じながらできそうな競技)
  • 朝練習や休み時間の練習など、ある程度練習期間が必要
  • 練習に向かう過程など、生徒の成長、クラスの絆を高めるのに効果的
準備
  • 練習計画の作成(練習場所の確保、使用許可等)
  • 備品の準備
  • クラス指導、練習の見守り
  • こちらも可能であれば、生徒に仕切らせる

 

・感染対策を行いながらなので、観客や種目は制限されるが、生徒が行事に頑張る姿勢を見れる貴重なチャンスとなる。

手話コーラスコンテスト

 

中学校の一大行事といえば、「合唱祭」がありますね。

 

しかし、この状況の中で、なかなか歌う練習ができずに、コロナ禍で一度も合唱祭を行うことができていません。

 

少し感染状況が落ち着いた時に、行っていた学校もありましたが、我が校は生徒数も多いためなのか、できていません。

 

毎年、クラスで自由曲を決めたのにもかかわらず、一度もお披露目されることがなく、とても残念な気持ちでした。

 

そこで、生徒や音楽科の先生と話合いを重ね、歌えないけれど「手話」で歌を表現してはどうか、という話になりました。

 

難易度 ★★★
やり方
  • 手話協会や手話サークルの方に来てもらい、歌詞を手話に直し、教えてもらう(これがベストです)
  • NHKの手話サイトで、代表生徒と教員が歌詞を手話に訳す(とても時間がかかり、大変です)
  • 訳した手話を歌詞に合わせ、動画を撮影
  • クラスで練習する
準備
  • 手話を訳すのも、覚えるのも時間がかかるので練習時間を確保する必要がある
  • 手話の出来栄えを評価するのが難しいが、順位をつけるのも可

 

実際にやってみたのですが、正直にいうとかなりの準備期間が必要でした。

 

地域の手話協会の方々をお招きしようと考えましたが、コロナ禍ということで、学校に出向くこと自体を断られてしまいました。

 

そこで、実行委員会の生徒と各クラスの自由曲の1番だけを手話に直し、家で覚えてきてもらい、動画に撮影しました。

 

それをクラスに見せ、実行委員の生徒が指導するという形で進めました。

 

クラスで何名か合唱ボランティアを募集し、感染対策をしながら、すでに決まっていた指揮・伴奏の子と合唱を合わせ、事前にビデオを撮影し、それに合わせてクラスのメンバーは手話を披露した。

 

教員側の準備もすごく大変ですが、生徒たちの充実感や達成感がすごくありました。

 

また、「手話に触れる」という貴重な経験もすることができたので、とても意義のある活動だったと思います。

 

宿泊を伴わなわず、公共交通機関を利用しない校外学習の実施

 

やはり宿泊を伴う行事の実施の実現にはまだ時間がかかりそうです。

 

そして、学校によっては、感染リスクを考え、電車やバスなどの公共交通機関を使った校外学習も禁止のところがあります。

 

そうなると、かなり厳しいですが、校外学習ができないわけではありません。

 

そんな状況下でもできる校外学習の実施例をお話しします。

 

難易度 ★★☆
やり方
  • 市内めぐり(徒歩で行ける範囲にあるスポットへ出かける)
  • 謎解きラリーや宝探しなど、徒歩のみで行える内容を業者に依頼
  • クラスごとに貸切バスを借りて、1時間程度で行ける場所での校外学習
準備
  • 市内めぐりは、巡る場所があるかがいちばんの鍵、教員が事前に実地踏査を行う必要がある
  • 班編成や係分担、係会、しおりの作成
  • 昼食を現地で取る場合、感染対策を講じられる場所の確保、生徒のへの指導
  • 業者に依頼する場合、別途費用が必要になる

 

市内めぐりは、ある程度都会に限られるのかな・・・と思います。

 

周りを見渡しても田んぼしかない、というような場所での実施は難しいですよね。

 

そうなると、謎解きラリーや宝探しを企画するのがよいのでしょうか。

 

そういったイベントを企画してくれる業者も増えてきているようなので、問い合わせてみるとよいかもしれません。

 

最後に

いかがでしたか。

 

コロナ禍で、生徒を楽しませるイベントを考えるのはとても難しいことです。

 

しかし、生徒やいろいろな先生と話す中で、意外なアイディアが出てきたりもするものです。

 

コロナだから〜といって何もしないのではなく、その中でも何かを生み出せる人になりたいと思います。

最新情報をチェックしよう!