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中学校の学級経営の技〜朝の会と帰りの会の運営の仕方〜

中学校の朝の会と帰りの会。

 

 

新任の先生A
連絡事項を伝えればいい時間だよね?

 

新任の先生B
上手に運営するにはどうしたらいい?

 

1日の始まりにクラス全員が気持ちよく1日をスタートできる朝の会。

 

明日も頑張ろうと思える帰りの会。

 

生徒が学校で過ごす時間にしたら、とても少ないものだけど、教科担任制である中学校では、担任と生徒の信頼関係や絆を築いていく上でとても大事じゃないかなと考えます。

 

では、その朝の会・帰りの会の運営の秘訣をお話ししていきましょう♪

 

 

朝の会

 

みなさんの学校では、朝の会の前にはどんな活動をやっていますか。

 

私が経験した中では、

簡単な漢字や計算の朝学習・読書→朝のスタートを気持ちよく切るため

という時間を朝の会の前にとっている学校がありました。

 

10分程度、学習や読書をしてから朝の会に入ると、気持ちが落ち着くのでとてもおすすめです。

 

朝の会の意義=生徒が1日の見通しをもち、前向きにその日をスタートさせることができること

 

朝の会の進め方ですが、10分〜15分の時間で行っている学校がほとんどだと思います。

 

実はこの時間は案外忙しいのです。

 

内容は、

 

  • 挨拶
  • 健康チェック 
  • 出欠確認
  • 日直からの連絡
  • 係や委員会からの連絡
  • 先生からのお話し

 

上記↑のようなことをやっています。

 

私は、係の仕事として、この「朝の会・帰りの会の司会」をクラスの中に作っています

 

原則、1人ですが、希望者が多い場合は朝・帰りで違う生徒にやってもらいます。

 

係は学期ごとに交代するのですが、この司会の仕事は結構人気です。

 

生徒の司会をやらせるからには、適当に進められても困ってしまいますので、きちんと原稿を用意しておきます。

 

司会の原稿例

  1. これから○月○日の朝の会を始めます。」
  2. 「はじめに今日の日直さんの〇〇さん・〇〇くん、連絡をお願いします。」
  3. (日直が連絡を終えたら)「ありがとうございました。」
  4. 「健康チェックを先生/保険係の○○さんお願いします。」
  5. (健康チェックを終えたら)「ありがとうございました。」
  6. 「そのほかに委員会や係からの連絡はありますか?」
  7. あれば連絡をしてもらい、なければ先生のお話しに移る。
  8. 「先生のお話しです。」

 

 

司会として気をつけてほしいこと(原稿に記載しておきます)

  • みんなは話を聞ける姿勢になっているかな?
  • 聞ける姿勢なら、元気よく、後ろの席の人まで届く声ではじめよう!
  • 聞ける姿勢が整っていないなら、積極的に声をかけよう。時には待つことも大切。
  • 司会の人が一生懸命な姿勢であれば、みんなも協力してくれる。
  • 気持ち良いスタートが切れるように、よろしくお願いします。

 

生徒は、先生に注意されるよりも、同じ仲間から注意されると響きます。

 

また、ずっと先生が話しているよりも、生徒が朝の会を進めていく方が、全員が参加できていると思うのです。

 

朝の会が生徒たちだけでも運営できるようなクラスになると素敵!

 

会議が遅れたりすることが多いので、生徒が自主的に考えて、積極的にクラスを動かせることができるようになると、先生がいなくても自分たちで考えて、動ける生徒が育っていくと思います。

 

ちなみに、私が小学生の頃、「1分間スピーチ」というものがありました。

 

テーマはなんでも好きな内容でよく、1ヶ月に一度位のペースで回ってきました。

 

友達のスピーチを聞くのはとても楽しく、学ぶことも多かったのですが ・・・・

 

私は緊張してしまって、とても苦手でした。

 

しかし、余裕があったら、そういった活動を取り入れていきたいなと思っています。

 

やってみたい活動

  • 1分間スピーチ
  • 最近の気になるニュース

 

もし、朝の会の時間が十分あるかたは、是非やってみてください。

 

先生のお話しで気をつけること

  • 話し方が9割です。明るく、はきはきと、そして優しく、話しましょう。
  • 連絡事項は手短に。
  • 学級目標との連携づけ、今日の目標など、生徒が「頑張ろう。」と思えるような話ができるとGood!
  • 先生が最近考えることなど、世の中に関することでもOK!

 

帰りの会

帰りの会の1番大切なことは、時間を守ることに尽きます。

 

時間は命です。始まりと終わりの時間は厳守することを徹底しましょう。

帰りの会の内容

  • 連絡帳の記入(明日の時間割、持ち物)
  • 日直の振り返り
  • 委員会や係からの連絡
  • 学級委員からクラスの振り返り(週のはじめと終わりだけにしています)
  • 各委員や係の取り組み(今日のMVPや今日のキラリ)

 

今日のMVPと今日のキラリとは・・・

 

生徒発信のもので、クラスの仲間のために貢献していた人、頑張っていた人を男女1人毎日発表するというもの。

生徒が選ぶということで、先生のみていないところで頑張っていた人、努力していた人を見つけることができるのがとても素敵なところです。

 

注意点としては、発表する生徒と仲の良い友達ばかりが選ばれていないか、発表する生徒だけによいことをした、という視点ではないかということがあります。

 

帰りの会も同じように司会をたてます。

 

念のため、原稿を載せます。

 

 

帰りの会の原稿

  • 「これから帰りの会を始めます。」
  • (クラスが落ち着いていなければ)「静かにしてください。」
  • 「明日の教科連絡を教科係の人はお願いします。1時間目、○○お願いします。・・・(続く)」
  • 「つづいて、今日の反省を日直さんお願いします。」
  • 「ありがとうございました。」
  • (週はじめ、週末)「今週の目標/反省を学級委員さんお願いします。」
  • 「ありがとうございました。」
  • 「係や委員会から連絡はありますか。」←ここで、今日のMVPや今日のキラリを発表をする。
  • 「ありがとうございました。
  • 「最後に、先生からのお話しです。先生お願いします。」

 

司会として気をつけて欲しいことは、朝の会編とほとんど同じです。

 

 

帰りの会は書きながら、片付けながら、話を聞きがちになるので、「話は目、耳、心で聞く。」を徹底しましょう。

 

先生のお話しで気をつけること

  • 聞く姿勢を徹底すること。
  • 必ずクラスとして「頑張っていたこと」を褒めること。
  • 特定の子の名前を出して褒めることはしない。褒めるなら個別に。
  • 明日のクラスの目標となるような話ができるといいです。

例:「今日は給食の配膳がとてもスムーズだったね。時間を大切にできたね。では授業のはじめはどうだったかな?」

 

学級経営の技〜中学校の学級目標の決め方について〜

最後に

いかがでしたでしょうか。

 

中学校だからこそ、この朝の会と帰りの会の時間を充実させるかが、学級運営の鍵を握っていると思います。

 

もし、「こんなことやってみたら〜」とか先生方のオリジナルのアイディアもあったら教えていただければ幸いです。

 

 

 

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