中学校では、保護者と生徒と面談をする機会があります。
学校によっては、保護者のみ、生徒のみ、という場合もあるかもしれません。
15分や20分という短い時間ではあります。
しかし、この短い時間を先生にとっても、保護者・生徒にとっても、有意義な時間にできるといいですよね。
今回は、この三者面談のコツやポイントをお話ししていきたいと思います。
では、さっそく始めて行きましょう♪
三者面談の目的は?
突然ですが、皆さんは、三者面談の目的とは何だと思いますか?
通常、三者面談では、以下のような内容で面談を行っていくと思います。
三者面談の内容
中学1,2年生 | 学校生活の様子(授業、友人関係、部活動)、学習について、家庭での様子 |
中学3年生 | 中学校卒業後の進路について、学校生活全般について |
中学3年生については、「進路」という大きな目標があるので、中学3年生の面談の目的については、考えやすいと思います。
中学1,2年生については、「学校生活の様子を伝える」というのが第一の目的です。
普段は聞けない、家庭での子どもの様子を保護者に尋ねるというのもとても大切です。
また、この機会に、友人関係の悩み、学習に関する悩みを相談してくれる生徒や保護者もいます。
こちら側から話すことも大切ですが、生徒や保護者から話したいことを引き出すこともとても重要です。
三者面談の心得
三者面談ってすごく強引なシステムだとは思いませんか?(笑)
学校側から、限られた日時と時間を提示して、仕事や様々な都合がある中、「都合をつけてきてください。」とお願いするんです。
保護者の立場からしたら、「なんて勝手で、急なんだ!」と思って当然だと思います。
まずは、時間、仕事や様々な都合をつけて来てくださっていることに、感謝の気持ちを示しましょう。
また、先ほど、生徒の「学校での様子」を伝える場であるとお伝えしました。
特に課題がある生徒に関しては、どうしても「こういうところが課題です。」と伝えるばかりになってしまいがちです。
なかなか、「褒めることが難しい。」と思い、頭を悩ませる生徒もいますよね。
しかし、やっとの思いで仕事の都合をつけて学校に来たのに、できていないことばかり言われてしまっては、保護者も悲しい気持ちになるのではないでしょうか。
課題もあるけど、「こんなことは頑張ってる!」とか、その課題を克服していくために、「こんな風に一緒に頑張っていこう。」と少しでも前向きな気持ちに慣れる面談であるべきだと思います。
三者面談の心得
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三者面談の組み方のコツ
三者面談を組む時に、気をつけていることがいくつかありますので、ご紹介します。
三者面談の組み方のコツ
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この3点は私がいつも気をつけていることです。
その他にも「できるだけ、お知らせは早めに出す」ということ、「保護者の感謝を示す一文を添える」ということです。
三者面談の資料の集め方
私は必ず、三者面談の前に行うことがあります。
それは、「生徒へのアンケート」です。
生徒アンケートの内容
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これらの項目をA41枚程度の紙にして、三者面談の直前にアンケートを取っておきます。
学活や総合の時間にゆっくりやれるとよいです。
このアンケートがあることで、生徒の考えていること・悩んでいることが把握できます。
中学生は、自己評価が低いことが多いので、「ここはもっと頑張ってたよ。」と思えるところをどんどん見つけて、保護者の前で褒めましょう。
中学校は「教科担任制」ですので、担任であっても「授業の様子はわからない。」なんてことも多いです。
ここは各教科の先生に協力をお願いし、「授業の様子一覧」への記入をしてもらいましょう。
授業の様子一覧
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特に実技教科の先生は大変かと思いますが、この情報が各教科から集まってくるだけで、豊富な面談材料となります。
多くの学校がこういった面談資料の作成を行っていると思いますが、まだの場合はぜひ、学年会などで提案してみてください。
三者面談の進め方
資料が揃ったら、面談ノートやファイルを準備しておきます。
私は話すことが苦手なので、一人一人の生徒・保護者に「どんなことを話すか」というざっくりしたメモを用意しておきます。
また、生徒や保護者から出てきた話題に関してもメモをとることができるので、大変便利です。
三者面談の進め方
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生徒によって、順番は前後することもありますが、基本的にはこのような流れで進めていきます。
意外と話していると、あっという間です。
最後に
いかかでしたでしょうか。
何度かやっているうちに、慣れてきます。
難しい保護者もいるのも事実ですが、読んでくださった先生方がせっかくの面談の時間が良い時間となるように祈っております。