注目キーワード
  1. 学級目標
  2. レク
  3. 道徳

#先生死ぬかも・・・騒動で考えたこと

2020年、8月。

 

初まりは、twitterのハッシュタグ「#先生死ぬかも」でした。

 

あっという間にトレンド入りし、それを取り上げるニュースサイトも出てきました。

 

コロナ禍で、2、3ヶ月の休校期間があったとはいえ、教員の仕事量が増えているそうです。

 

オンライン授業の導入、放課後の消毒・清掃作業、夏休みの大幅短縮・・・
ABEMATVに出演された現役教員の方によれば、このような過酷な現状も明らかになっています。

引用:ライブドアニュース https://news.livedoor.com/article/detail/18757684/

 

諸先生方の学校の状況はいかかでしょうか。

 

今回の記事では、この騒動を私の現状と照らし合わせて考えていきたいと思います。

 

お付き合いくださいませ。

 

私の学校の現状

 

学校の現状

学校 公立、比較的落ち着いている(学年により差あり)
学校体制 比較的他の教員の協力を得やすいと思うが、変わり者、全く仕事をしない先生は一定数あり
休職者 年に1人くらいの割合で休職者が出ている(原因は周りにあることあり)
部活動 活動がさかんある
行事 とても多い ※コロナの影響で、2020年度は行事がだいぶ削減されました。

 

例年の忙しさ

教職についてから全て担任を任されているので、担任あり、部活ありで考えていただければと思います。(部活はゆるい部活です。)

4月 始業式、入学式の準備、新クラス組織づくり、授業開き 気持ちの面で疲れる、慣れるまでが勝負、19時〜21時退勤
5月 体育祭、連休明けのクラスの引き締め GWで一息つける、18時〜20時退勤
6月 定期テスト、生徒がだれてくる時期 この頃から生徒指導が増える、17時半〜19時退勤
7月 成績、所見、夏休みまであと一息! 教務関係の締め切りに追われて忙しくなる、18時〜19時半退勤
8月 三者面談、夏休み ゆるい部活なので、10日以上の休みを取れます。
9月 始業式、定期テスト、文化祭 夏休み明けの学校不適応に注意、行事等追われる、18時〜20時退勤
10月 修学旅行、職場体験 学年別行事が多い、準備に追われる、18時〜19時半退勤
11月 定期テスト 比較的落ち着く頃 17時半〜18時半退勤
12月 成績、所見、面談、終業式 教務関係の締め切りの追われる、18時半=20時退勤
1月 始業式、入試に向けた準備(推薦書に準備など) 冬休みに一息つける、インフルエンザが流行る時期、19時〜20時退勤
2月 定期テスト、私立入試 3年生の担任は大変、18時〜20時退勤
3月 公立入試、卒業式、終業式、次年度の準備 異動になると引継ぎ等がある、年度末なので忙しい

18時〜20時退勤

 

初めて分析をしてみましたが、例年を通して忙しいですね。

 

学校が生活指導が多かったり、部活強豪校だとさらに時間はなくなるでしょう。

 

教員の過労死問題

教員の過労死は毎年起きていると言われています。

 

引用:https://news.yahoo.co.jp/byline/senoomasatoshi/20200815-00193371/(yahooニュースより)

 

このようなケースは氷山の一角です。

 

周りの先生の働き方、教員の友達のライフスタイルをみていると、本当に過労死の一歩手前のような先生がたくさんいます。

 

このような働き方の背景には何があるのでしょうか。

  • 採用人数の減少
  • 残業が出ない(みなし残業)の給与形態
  • 真面目、責任感が強い人が多い
  • やってもやってもキリがない仕事
  • 「子どもがかわいいから。」という割り切れない理由
  • モンスターペアレンツの出現
  • 勤務時間外の部活動
  • パワハラ管理職
  • 採用1年目から即戦力になることを求められる
  • 若手をサポートする環境のなさ

 

これ以外にもあると思いますが、メインの理由と言えそうです。

 

#先生死ぬかも・・・を減らすために

今、ギリギリの状態で働いている先生がたくさんいる中で、少しでも励みになればと思います。

 

実際、私が経験してきたことも含まれています。

 

①頼れる先生を見つける

自分のクラスの状況や授業の悩みを相談できる先生はいますか?

必ずしも先輩でなくても、同期や同年代で気軽に相談できる先生がいると全く違います。自分の心の中で悩みを抱えるより、吐き出せる相手がいるととても心強いです。自分の悩みを誰かに打ち明けることは、勇気のいることですが、聞いてもらえるだけですっきりしたり、思いもよらぬ打開策が見つかることもあります。

 

②部活動がきつい

いきなり未経験の部活動をやらされたり、1人で50人以上部員のいる部活動を任されたりしていませんか?

部活動は教員の職務の一貫として位置付けられています。部活動の顧問をやらないという選択肢が実際にはないのです。

しかし、「外部顧問制度の導入」や「部活動ガイドライン遵守の原則」があり、以前と比べると負担は軽くなっているかのように思われます。

現状では、1校に配置される外部指導員の数に限りがあったり、部活動ガイドラインが遵守されていないなど、依然として厳しいと言えます。

解決策として、①「複数顧問制度の導入」、②「校種の異動」(中学校から小学校へ、公立から私立へ)、③「他部活へ顧問を替わる」などが考えられます。

部活動は、時間外労働を強いられる大きな要因のひとつです。経験もないのに、楽しめるわけがありません。思い切って声をあげるのも大事です。

まずは、現状を記録し、部活動の決定者である校長に相談してみましょう。

それでも解決しなければ、校種の異動や転職も十分にありだと思います。

あなたにとって、人生で一番大切なものはなんですか?

 

③適度に力を抜く

教科指導、クラス経営、部活動指導、委員会、校務分掌。

すべてに100%の力を注いでいたら壊れてしまいます。

自分が力を入れるべきところ(若ければ若いほど、教科指導とクラスだと思います)をはっきりさせ、その他は3割くらいでやれば良いと思います。

完璧を目指さない、ことが一番大事だと思います。

この仕事は、真面目で責任感がある人が多い印象です。しかし、それゆえにつぶれてしまう先生も多いのです。

自分のペースを大事に、比べないことです。

 

最後に

Twitterの#先生死ぬかも・・・は教育業界に考えるきっかけを与えてくれたと思います。

 

私たちの「普通」が「普通でないこと」を共通認識することがまず一番大切です。

 

そして、その認識が広まり、一人一人が「変わろう」と行動することが大切かもしれんません。

 

私は、とにかく「早く帰るためにどう効率よく働いたら良いか」を考えて、発信していきたいと思います。

 

全国の悩める先生に届きますように。

 

くれぐれも無理をしないでください。

最新情報をチェックしよう!