前回は、生徒との関係づくりについての記事を書きました。
生徒との関係づくりがもちろん一番大切です。
しかし、多様化する保護者と良好な関係を築けることに越したことはありませんよね。
保護者対応って具体的にはどういうこと?
モンスターペアレンツが多いなどと聞くと、ちょっと不安だな・・・
教員になりたてや初めて担任する時って、保護者との関係づくりが一番不安だったりするものです。
今回は、そんな不安を少しでも減らせるような「保護者対応の秘訣」をお話ししていきます!
では、始めていきましょう♪
保護者対応の心得
先輩にアドバイスされたこと、教員をしてみて感じたことから、心得をまとめました。
保護者対応の心得
- 保護者は家で過ごす時間よりも長い時間を共に過ごしている担任の先生に興味津々がある。(どんな人?)
- 保護者の若い女の先生をみる目は厳しい。(若い男の先生は得かも?)
- 厳しい目で見られていることを自覚する。
- 挨拶、笑顔、爽やかさを忘れない。
- 保護者の話は、基本的に傾聴すること。
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こんな風に心得ておけば、少し気持ちが楽になります。
先生と保護者が対立するということをよく聞きますが、先生も保護者も目的は同じなのです。
それは、子どもを一緒に育てていくということです。
その目的を共有できれば、保護者対応の半分は成功したと言ってもいいでしょう。
先生も保護者も、「子どもを一緒に育てていく。」という目的は同じ。協力し合うということが大切。
保護者会のいろは
年度はじめと年度末に計2回ある保護者会。
若い先生にとっては、「自分よりも年上である保護者」数十人を相手に話すなんてとても緊張しますよね。
子どもと違って、反応も薄いですし、「早く終わりたい。」と切に思うこともありました。(笑)
先生も保護者も息苦しくならない保護者会の進め方をお話ししていきます。
保護者会のいろは
- 服装:正装
- 話し方:敬語
- 準備するもの:名札(三角コーンに名前が書いてあるもの)、生徒の作品(作文やアンケート)、学級通信
- 机の形:①そのままの教室の形 ②4〜5人の小グループ ③コの字形
- 時間:20分〜30分(時間厳守)、伸びそうなら個別に対応
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年度はじめの保護者会の進行と話す内容
- 心を込めた挨拶(今日来てくださったことに関するお礼、日頃の学校生活の協力に関するお礼)
- 自分自身の自己紹介(どんな人間か、どんな人生をいきてきたか、なぜ教員になったか、教員をしている上で大切にしてること)
- どんなクラスにしていきたいか(学級目標を中心に、担任として大切にしていきたいこと)
- 生徒の様子(全体としての様子、こどもを特定して話さない、良い点、改善点のどちらも話す)
- 保護者からの自己紹介(子どもの名前、家での様子、心配ごとなど)
- まとめの挨拶(子どもたちを保護者と一緒に育てていくという気持ちを再度伝える)
- 質疑応答
- 個別に話す時間(不安や心配ごと、気になることがある方は話しかけてくださいと最後に伝えて終わる)
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年度終わりの保護者会の進行と話す内容
- 心を込めた挨拶(来てくださったことに関するお礼、日頃の学校生活の協力に関するお礼、1年間の感謝)
- 1年間の振り返り(クラスとしてとても成長した部分、次年度への課題)
- 共有しておきたい話題(スマホのルール、SNSの使い方、学習状況)
- クラスのスライドショーや動画(行事や日常の学校生活で撮りためた写真をスライドショーにして上映)
- 保護者からの1言(1年間どうだったか、子どもの家での様子、進級にむけて)
- まとめの挨拶(1年間の感謝と来年度もよろしく)
- 質疑応答
- 個別に話す時間(不安や心配ごと、気になることがある保護者の対応)
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ワンポイントアドバイス
- 上手に話せなくても、「子どもたちを大切に思っている」「一緒に成長していきたい」という気持ちを伝えること。
- 質疑応答でわからないことを聞かれたら、正直に「わからない」と伝え、後日電話連絡か子どもを介して伝わるようにすること。
- 自分の子どもの席に座って机の中を見たり、ロッカーの中を見てもらうと、生徒の学校の様子が伝わる。
- 生徒の作品を見てもらうために掲示物や提出物を整えておく。
- レジュメを黒板に書いておくか、机上にレジュメを置いておく。
- 学級通信を置いておく。
- 保護者が一言ずつ話してくれている時に、できればメモをとって聞く。
- 保護者が一言ずつ話してくれた時に、その子の頑張っていることを言えるようにしておく。(委員会、係、授業、部活)
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保護者も保護者会が苦手!?
ある調査によれば、子どもをもつお母さんの約6割が「保護者会は苦手」と回答したそうです。
- 喋るのが得意じゃないから緊張する。
- ママ友がいないから、孤立してしまうのでは?と不安である。
- 改まった雰囲気が苦手。
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こんな声が聞こえてきます。
これなら尚更、「気軽に話せる、重苦しくない雰囲気」を作ることが大切ですね!
ある研修で教わった「保護者会のアイスブレイク」をひとつお伝えします。
私も何度かやったことがありますが、特に年度はじめの時期にやるのがおすすめです♪
自己紹介アイスブレイクのルール
- 2人ペアになり、ジャンケンをする。
- 勝った方から、「初めまして。〇〇の母です。よろしくお願いします。」と自己紹介をする。
- 続いて、負けた人が自己紹介をする。
- 5人と自己紹介を終えた人から座る。
- 制限時間は3分くらい?
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先生も参加するとさらに盛り上がるかもしれません。
おすすめです。
中学校の学級経営で気をつけていること〜生徒との関わり方〜
最後に
いかがでしたでしょうか。
年に2回程度ですが、気が重たい保護者会が少しでも「気を楽に」できたらいいなと思います。