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教師のうつ病について〜予防策と万が一に備えて〜

以前も、「うつ病にならないために」という内容で記事を書きました。

 

しかし、自分の身の回りにも、見聞きする中にも、「うつ病」やそれの一歩手前の苦しい状況で勤務をなさっている先生が多いことをさらに痛感するようになっていきました。

 

教員って楽しい?辛い?うつ病にならないために。

 

転職率は低いものの、「うつ病」で心身ともに病んでしまう先生方の数は一般企業の約2.5倍だそうです。とても多いですよね。

 

 

悩む先生
せっかく夢だった教員になれたのになあ。

 

 

苦しい先生
頑張りたいけど、体や心が苦しい…….でも休んじゃいけない。

 

自分の体の悲鳴に耳を傾けず、無理をし続けて、病に倒れる前に、これページを訪れている皆さんが「希望を見出せる」「勇気を出せる」話をしていきたいと思います。

 

では、さっそくはじめていきましょう。

 

 

うつ病の定義

よくうつ病と聞きますが、くわしい定義や症状をご存知でしょうか?

 

少しでも「もしかしてうつ病?」と思ったり、「あの先生ちょっと最近辛そうだけど、うつ病っぽいのかな?」と感じたら、チェックしてみて下さい。

 

自分、同志を守る1つの指針になります。

 

うつ病チェックリスト

1 よく風邪をひくし、風邪が治りにくい

  2 手、足が冷たいことが多い

 3 手のひらや、脇の下に汗をかくことが多い

 4 急に息苦しくなることがある

 5 動悸がすることがある

 6 胸が痛くなることがある

 7 頭がスッキリしない(頭が重い)

 8 眼がよく疲れる

 9 鼻づまりがすることがある

 10 めまいを感じることがある

 11 立ちくらみしそうになる

 12 耳鳴りがすることがある

 13 口の中が荒れたり、ただれたりすることがよくある

 14 喉が痛くなることが多い

 15 舌が白くなっていることがある

 16 好きなものでも食べる気がしない

 17 いつも食べ物が胃にもたれるような気がする

 18 腹が張ったり、傷んだり下痢や便秘をすることがよくある

 19 肩が凝りやすい

 20 背中や腰が痛くなることがよくある

 21 なかなか疲れが取れない

 22 このごろ体重が減った

 23 何かするとすぐに疲れる

 24 気持ちよく起きられないことがよくある

 25 仕事をやる気が起こらない

 26 寝つきが悪い

 27 夢を見ることが多い

 28 夜中に目が覚めた後、なかなか寝付けない

 29 人と付き合うのが億劫になってきた

30 ちょっとしたことでも腹が立ったり、イライラしそうになることが

 (日大診療内科 桂先生・村上先生による)

 

いかかでしたでしょうか。

 

【判定】

★0~5  異常なし、健康な状態

★6~10  少しストレスを感じている、休養が必要

★11~20  結構ストレスを感じているので医師に相談することが望ましい

★21~30  強いストレスを感じているので受診が必要である

 

 

私もやってみました。ストレスがたまっていると、上記のどの症状も、誰にでも当てはまりそうなものだと思います。

 

大事なのは、「今だけ」なのか、「慢性的にずっと続いているもの」なのかだと思います。

 

1ヶ月続くようなら、ぜひお医者さんへ相談してほしいものです。

 

 

少しでもおかしいと思ったら、信頼できる周りの人に相談すること。慢性的に症状が続くのなら、迷わず病院へ。特に、「仕事に行こうとすると体が動かない。」「仕事のことを考えると、涙が止まらない。」そんな状況で、仕事に行ってはだめです!体が、心が、悲鳴を上げています。

 

うつ病ってどんな人がなるの?

もしかしたら、「うつ病になる人って心が弱いんだよね?」と思っている方もいるかもしれません。違います!!!!!!!!

 

明治大学教授で、「教師を支える会」代表の諸富祥彦氏のよれば、今の教師に求められる「資質」や「力量」の要求水準は、20年前と比べると格段に高くなっているそうです。

 

学校現場には、多くの課題が山積み。

 

かつてのように、「学生時代にそれなりに優秀だった人が、ふつうに真面目に取り組んでいれば務まる仕事」ではなくなっているいいます。

 

山積みになっている学校現場の課題への対応に加え、

 

  • 誰よりも生徒思いで優しい先生
  • 生徒の思いも保護者の思いも全部受け止める先生
  • とても熱心な先生
  • 非常に真面目で、100%で仕事をする先生

 

こんな先生が心を病んでいるように感じます。

 

「心が弱い」からじゃないんです。

 

「誰よりも教員と言う仕事に誇りをもって、真正面から向き合っている。」からです。

 

それゆえに、「生徒とうまく行かなくなってしまった」「保護者とうまく行かなくなってしまった」「管理職や同僚とうまく行かなくなってしまった」ということが起こりうるのです。

 

 

うつ病にならないためにできること

うつ病にならないためにできることはありきたりかもしれませんが、これを心得ておくだけですこし心が軽くなります。

 

ふっと疲れが溜まっている時に参考にしてみて欲しいです。

 

うつ病予防策

  1. できれば毎日早く帰って欲しいですが、どうしても難しい人は週1だけでも定時退勤もしくは残業時間1時間未満で退勤しよう。
  2. 学区内には住まない。(心が休まりません)
  3. 学校を出たら、先生モードはオフにする。
  4. 同じことで相談しあえる、愚痴を言い合える仲間をもつ。(SNSでも仲間を見つけられる)
  5. 本音で話せる家族、友達と定期的に連絡を取る。
  6. 趣味をもつ。(音楽、映画、読書、スポーツ)
  7. 習い事をする。
  8. よく寝る。(理想は7〜8時間、最低でも6時間)
  9. 栄養をきちんととる。(まごはやさしい=まめ、ごま、やさい、さかな、しいたけ、いも、が大事だそう)

 

特に赤文字にしたところは、大切なことだと思います。

 

やはり、うつ病の原因は、「四六時中、仕事のことしか考えられなくなってしまう。」ことにあると思います。

 

気分転換を大切にして、うつ病を防ぎましょう。

 

 

万が一、うつ病かもという時は?

自分がどうして、うつ病になってしまったのか、原因を考えましょう。

 

仕事量に追いつかない場合

  • 学年主任や管理職に相談して、減らしてもらえるよう相談する。
  • 部活動の顧問が複数いる場合なら、土日の部活動を休ませてもらう。
  • カウンセリングを受けてみる、(いろいろな自治体が教員のカウンセリングなどを無料で行っている)

 

生徒や保護者との関係で行き詰まった時

  • 何度も話し合ってみる。(生徒、保護者)
  • 学級崩壊が起きているようであれば、副担任の先生や学年主任の先生の力をかりる。
  • 生徒と本音で話し合ってみる。

 

管理職や同僚との関係で行き詰まった場合

  • 信頼できる職場の先生に相談してみる。
  • 保健室の先生に相談してみる。
  • 市のカウンセリングなどを受けてみる。

 

それで解決することもあります。しかし、どうしても解決しないこともあります。そんな時はどうか自分を責めずに、休んでください。

 

有給休暇をとり、管理職と相談して、1〜2週間休んで復帰できることもあります。

 

それでも復帰できない時は、思い切って休職しましょう。

 

休職には医師の診断書が必要になります。

 

 

最後に

いかがでしたでしょうか。私が進路に悩んでいた時に、大学の教授が言ってくれた一言。これは私の人生を支えてくれている言葉です。

 

長い人生の中の1年や2年は大したことがない。遠回りした人生の方が面白い。

 

 

 

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