教員になりたいと考えているみなさん。
教員はみんな公務員?
教員=公務員というイメージがありませんか? かつての私もそうでしたが、実は違うのです。わかりやすいようにいうと・・・
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※基本的に、中学校まで授業料が無料なのが、国公立学校、受験し、授業料を払い、通うのが私立学校です。
ご自身の出身学校を思い出していただければ、イメージがしやすいと思います。
公立学校の教員にはどうやってなるの?
みなさんがよく聞く「教員採用試験」という言葉ですが、一般的に公立学校の教員を採用するために行われる採用試験です。そのないようについて、説明していきたいと思います。
教員採用試験の内容
教員採用試験の実施要項の発表 | 3月〜(出願が始まります) |
教員採用試験の時期 | 1次試験は6月後半から7月中旬の土日に行われることが多いです。
1次試験の合格発表が約1ヶ月後にあり、だいたい8月下旬〜9月中旬ごろまでのの土日のどこかで二次試験があります。※地域によって異なります。 |
教員採用試験の内容 | 1次試験:一般教養、教職教養 ※一般教養がない地域もあります。
一般教養:人文科学・社会科学・自然科学のあらゆる分野から出題されます。 近年、時事問題やご当地問題(自治体ならではの地域性のある問題)増加している。 教職教養:教師として身につけていなければならない教育についての教養を問うもの。 教育原理(教育学)、教育心理(発達と学習)、教育法規、教育史の大きく4つ。 |
教員採用試験の倍率 | 2019年度は大幅に倍率が下がり、全国平均4.2倍(全校種含む)となりました。
※地域によって大きく異なります。地方ではいまだに10倍というようなこともありますので、受験を考えられている自治体をご覧ください。 |
教員採用試験の併願の可否 | 日程がかぶらなければ、併願可です。 |
国公立学校の教員になるには、教員採用試験を突破していくことが大切です。試験対策については、次回お話ししたいと思います。
私立学校の教員にはどうやってなるの?
私立学校の教員は、先ほど述べたように、一般企業の会社員と同じです。学校ごとに行う採用試験を受け、合格したのち、その学校の教員になることができます。
全国にある私立学校は、小学校・中学校・高等学校を合わせて2,345校です。
公立学校が3万2,921校に比べ少なく、全体から見れば1割程度です。しかし、中学校と高等学校のみを見れば、私立学校は全体の約14%に上ります。特に首都圏や京阪神地域には数多くの私立学校があり、教員を目指す人たちにとっては外せない選択肢の一つといえると思います。
採用試験の内容
採用形態 | 学校ごとですので、ホームページを確認することが必要です。
東京都のように、私学教員適性検査を合同で実施し、その結果を(1次試験的に)活用しながら、学校独自の採用選考を(2次試験的に)行っているような場合もあります。 |
採用する教員 | 公立学校の場合、採用されると、全員=正規職員となりますが、私立学校では、専任教諭(正規職員)の公募は行わず、常勤講師や非常勤講師として勤務している教員から、専任教諭を登用している私立学校もあります。
※民間でいえば、派遣職員のようなものです。 最近は専任教諭を直接採用するケースも増えてきています。 |
採用試験の内容 | 公立学校と同じく、筆記試験(専門教科や教養、小論文)、面接試験、模擬授業などです。
筆記試験の難易度は様々で、その学校が目指す進学実績などが教員に求められる学力の目安です。 面接は多くの場合2~3回程度は行われ、その学校が持つ教育理念や校風などにマッチしているかなど、相性や適性がチェックされます。模擬授業も、ほぼすべての私立学校で行われ、中には在籍する児童生徒を前にして、授業を行う学校もあります |
採用試験の倍率 | 学校によるとしかいえませんが、1校につき、2〜3人ほどしか採用しないことが多いです。
また、自分の教科が募集されない年もあります。 |
教員採用試験の併願の可否 | 日程がかぶらなければ、併願可です。 |
公立学校と私立学校の教員の違いはなに?
ここまでのお話しで、公立と私立の教員採用試験の違いをしてきました。
やはり気になるのは、採用後の勤務上の違いはなんだろうか?と言うことだと思いますので、詳しく説明していきたいと思います。
公立学校と私立学校の教員の違い
公立学校 | 私立学校 | |
給与 |
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私立学校によるが、公立学校よりも高い場合が多い。 |
雇用形態 |
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それぞれの特徴 |
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最後に
同じ学校でも、公立学校か私立学校かで、大きく変わってきます。
ご自身に合う学校で働くことが一番かと思いますので、この記事を参考に学校選びをしていただければ幸いです。