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中学校でも使える話合いの新形式〜ワールドカフェスタイル〜

こんにちは!

 

花粉症が辛い季節です泣

 

そして2月も終わり、3月のとても忙しい季節がやってきますね・・・

 

気を引き締めて頑張っていこうと思います。

 

さて、今回は前回に引き続き、話合いの効果的な方法の具体的な手法である「ワールドカフェスタイル」についてお話ししたいと思います。

 

 

ワールドカフェスタイルとは?

 

みなさんはワールドカフェスタイルの話合いについて知っていますか?

 

簡潔に説明すると、「お茶を飲んでくつろいでいるような雰囲気で会議をすること」です。

 

・1995年アメリカで開発 ・眠気や堅苦しさを避けられる全員参加型のリラックスしたカフェでするような会議のスタイル

歴史

1995年にアメリカ人の2人のなんとなくのアイディアから生まれたそうです。

 

ある日、中庭で会議を予定していたところ、激しい雨が降ってきてしまい、予定していた進行通りに進まなかったそうです。

 

それを急遽室内で行うことに変更し、カフェテーブルをいくつかリビングに並べ、来た人から順に座り、集まってきた人たちが、カフェを想定してテーブルクロスや花を飾り、楽しい雰囲気の中で自然とテーマに沿った話し合いが始まったのです。

 

話は1つのテーブルにとどまらず、他のテーブルでの話も興味が広がり、それぞれがアイデアを出し合い、さまざまな意見が出ました。

 

これがワールドカフェの始まりです。

 

ワールドカフェの効果と意義

 

それではワールドカフェスタイルの効果についてお話ししていきます。

 

ワールドカフェスタイルの効果
  • フェでお茶しているようなリラックスした雰囲気の中、テーマに沿った対話ができるため様々なアイディアや意見が出やすい。
  • 緊張しないでゆったりとした気持ちでいられる
  • 自分の意見を傾聴してもらえる
  • 自他ともに意見を尊重できる
  • 議論に一体感が生まれる
  • 全員参加型の会議にすることができる

 

効果がたくさんあり、多くの企業でも従来の会議の形式ではなく、このスタイルが採用されているそうです。

 

学校でも話合いを行う際に、「参加する生徒」「あまり参加しない生徒」と分かれてしまいます。

 

いつも意見をするのが同じ生徒だったりしますよね。

 

それを解決するにはこの方法がとても効果的です。

 

では中学校においての活用の方法についてお話ししていきます。

 

中学校でのワールドカフェスタイル活用の仕方

 

ワールドカフェスタイルの基本的な流れです。

4つのラウンドに分けていきます。時間は何時間でも調整することができます。

 

第一ラウンド テーマについての探究
第二ラウンド アイディアをやり取り
第三ラウンド 気づきや発展をやり取り
全体セッション 発見を共有する

 

実践例

私が実際にこの形式でクラスで行った話合いの例をご紹介します。

 

流れ 生徒の動き
  • 課題の設定、確認(例:学級の課題と解決策を考える)
  • 司会は学級委員
  • 第一ラウンドを行う。(10分)

 

 

 

 

  • 基本の班(4人班)を作る。
  • ホスト(説明者)を決める。
  • それぞれの班でテーマに沿った話合いを行い、模造紙に自由に記入する。
  • 第一ラウンドの話合い(10分)を行う。
  • 第一ラウンドが終わったら、ホストは班に残り、その他の3人は自分の班以外の班へ移動する。
  • 同じ班員とかぶらないよう、ばらける。
  • ホストへ何か報告するアイディアを持って帰ってくるようにする

 

  • 第二ラウンドの開始(10分)
  • ホスト(説明者)は自分の班で話し合われたことを訪問者に伝える。
  • 訪問者はそれに対しての感想や意見、思いついたアイディアを模造紙に記入する。
  • 第三ラウンド(10分)
  • 第二ラウンドと同じことを、違うメンバーで行う。
  • より多くの意見やアイディアに触れるため、第一ラウンドと同じ班員とは違うグループへ行く。
  • 第四ラウンド(10分)
  • まとめ
  • 第一ラウンドへ戻る。
  • ホストを中心に、課題解決のためのまとめに入る。
  • その他のメンバーば他の班で聞いたり、話し合ってきた内容を持ち帰り、報告する。
  • 全体で共有(10分)
  • 各班が話し合ったことを全体に報告する。
  • この時の机の形はコの字型がおすすめです。

工夫点

模造紙・・・きれい書くのではなく、思いつきを自由に書けるように落書きのように汚くて構わない。
1人1本プロッキーをもたせ、誰でも自由に書き込みができるようにした。

取り組みの成果

  • 話合いが活発になった。
  • 普段、話合いに参加することが難しい生徒も参加しやすかった。
  • 聞いてきた意見を自分の意見として発表しやすい。
  • 当事者意識が生まれ、課題に対して真剣に向き合っていた。
  • 雰囲気が堅苦しくなかった。
  • 考えを見える化することで、聞いている生徒もわかりやすかった。
  • 他教科でも応用が可能となる。

取り組みの課題

  • 慣れが必要である。
  • 生徒自身で考えを深めさせることの難易度が高く、効果的な教師の指示や、全体的な取りまとめが不可欠である。
  • ワールドカフェ形式に向いている課題、そうでない課題の見極めが必要である。
  • 方向が間違ってしまった時、適切に修正することが難しい。

 

最後に

いかがでしたでしょうか。

 

私はこの形式で話合いを何度かやったことがあります。

 

最大の魅力は、「自分ごととして話合いに参加する」と言う点だと思っています。

 

行事に対する取り組み方や学級の課題などを話合うのにとても向いています。

 

もしよろしければお試しください!

 

 

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