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英作文ってどのように指導したらいいの?〜英作文のコツ〜

久しぶりの投稿です。

 

緊急事態宣言が解除され、ようやく全国的に学校が再開されたことと思います。

 

しばらくは分散登校という形での授業が展開されていくのでしょうか。

 

まだまだ未知の部分が多く、学校としての感染症対策にどこの学校もてんてこ舞いだと思います。

 

それでも時間は限られているのです。

 

 

悩める先生
9月入学って本当に実現するの?

 

 

不安な保護者
受験の範囲は変わらないの?

 

特に中学校3年生を担任される先生や授業を教えられている先生は文部科学省の方針の変化や昨年度末を合わせた3ヶ月の授業を終わらせなければならないというとても大きな課題を抱えていると思います。

 

私も今年度は中学3年生の授業も担当しています。

 

例年よりも圧倒的に時間が少ない中で受験に対応できる力をつけさせてあげること。

 

受験のための英語だとは思っていません。

 

しかし、生徒1人ひとりが夢をかなえるステップに英語が必要なことはいうまでもありません。

 

文系でも、理系でも必ず試験にある科目でもあります。

 

今回は、「英作文」の指導方法についてお話ししていきたいと思います。

 

英作文は一番得点に結びつきやすい!?

 

高校受験の英語の試験を分析してみると、いろいろな力が試されているのがわかります。

 

高校受験英語の出題傾向

出題項目 必要とされる力
リスニング 聞き取る力、単語力、熟語力、文法の理解
文法確認事項 単語力、熟語力、文法の理解
英作文 単語力、熟語力、文法の理解
長文読解 単語力、熟語力、文法の理解、速読力

 

総じて、単語力、熟語力、文法を理解する力が必要なのは言うまでもありません。

 

しかし、練習をした分だけすぐに点数として結果が出やすいのは「英作文」だと思います。

 

その理由をお話ししていきます。

 

出題(お題)は過去問分析をすれば分かってくるので、パターンが決まってくる。
たくさん参考になる文があるので、すぐに習得しやすい。

これらの理由が考えられます。

 

私もずっとラジオ英会話を続けていますが、NHKの「英会話楽習」を担当されている遠山顕先生が、

”英作文=英借文”(教科書、テキストから文を借りてきて自分のものにする)
とおっしゃっていました。

まさにその通りで、生徒は「自分の言葉で書かないといけない。」と思いから、苦手意識があるんですよね。

 

高校受験でよく出題される英作文の例

①お題が与えられてそれについて自由に書くタイプ(基本的に3文英作文であることが多い)

  • 自分のよいところ
  • 日本のよいところ
  • 自分の学校のよいところ
  • 4つの季節で好きな季節とその理由
  • 自由時間の過ごし方
  • 中学校3年間の思い出
  • 最近の気になるニュース
  • 将来の夢
  • 英語を勉強する意味
  • ボランティアの経験

 

②賛成か反対か意見を述べるパターン

  • E-books are better than printed books.(電子書籍は紙の本よりも良いか。)
  • Students should wear school uniforms. (学生は制服を着るべきか。)
  • Elementary school’s teacher should teach English.(小学校から英語は教えるべきか。)
  • People must do voluntary work. (ボランティア活動を義務化すべきか。)

 

③Eメールや長文を読み、それに対応する英文を書くパターン

  • 下の□の中に当てはまる英文を、理由を含めて三つの英語の文で書きなさい。
    There is one thing that I have started to do. I will tell you about it.
  • 下の□の中に当てはまる英文を、理由を含めて三つの英語の文で書きなさい。
    Now I have a plan to use English more. I’ll tell you about it.

    I’m going to study English harder than before.

 

大きく分けるとこの3つのパターンに分けられそうです。

 

授業の中での英作文の取り組み方

私は英作文はとにかく数をこなすことだと思っています。

 

3年生のなったらすぐに英作文対策をはじめ、生徒の中の苦手意識を取っ払います。

 

英作文指導の秘訣

  • 毎時間英作文の取り組む時間を作る。
  • 先生がたくさんの例文を示してあげる。
  • 生徒の書いた文を毎回添削し、点数をつける。
  • ALTの先生にも協力してもらい、ネイティブが使う表現なのかをチェックしてもらう。
  • 慣れるまでは(夏休み前まで)辞書・教科書などを見て書くことを推奨する。
  • どんな文が英作文には好ましいのかを伝える。
  • 仲間(生徒同士)でお互いの文を見せ合う。

 

生徒が勘違いする英作文に関する誤解

  • 正直に書くべきと思っている。(実際はうそを書いても全然OK)
  • 難しい表現を使うべきと思っている。(むしろ中1や中2で習う簡単な表現で書くべき)
  • 自分で新しく文章を作り出さなければならないと思っている。(教科書やテキスト、先生の例文からたくさんマネすべき)

 

英作文の良い例と悪い例

上の「将来の夢」を例に良い例と悪い例を説明していきましょう。

 

悪い例

I want to help many sick people so I want to be a doctor.(病気の人を救いたいので医者になりたい。)

To be a doctor, I will study very hard from now.(医者になるために、今から一生懸命勉強する。)

I want to make  many people  smile. (多くの人を笑顔にしたい。)

 

どこが悪い例なのでしょうか。

 

  • 1文が長い。
  • 同じ動詞を繰り返し使っている。
  • 間違えやすそうな文法を使っている。

 

では良い例を見ていきましょう。

 

良い例

I want to be a doctor.

I’ d like to help sick people.

So, many people will be smile.

 

満点をとる英作文を書くための指導

  • とにかくシンプルな表現を使う。
  • 間違えやすい単語や文法は絶対に使わない。
  • 短い文章で書く。
  • 接続詞で文と文を繋ぐ。
  • 繰り返し同じ単語を使わない。(wantとI’d like to など似た言い回しを覚える)
  • 何度も添削をしてあげる。

 

最後に

いかかでしたでしょうか。

 

英作文は点数に結びつきやすいので、対策をするととてもやりがいがあります。

 

苦手の多い分野でもあるので、丁寧に指導してあげると良いと多います。

 

 

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