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教員から民間企業へ転職はできる?〜注意点も含め、解説します!〜

以前、私の記事でも書きました通り、学校の先生はとても激務です。また、精神疾患などで休職してしまう人も多いです。

 

厚生労働省が行っている「新規学卒者の離職状況調査」によると、平成30年の3月に大学を卒業し、「教育・学習支援業」に就いた人の20%は、1年以内に離職していることがわかりました。

※この「教育・学習支援業」には、教員だけでなく、塾講師や教材会社なども含まれています。

 

 

悩めるネコA
先生の離職率はどれくらいなの?

 

 

公立学校の離職率(定年退職ではない自己都合による普通退職)は約0.4%と言われています。民間企業の若年層の退職率は15%なので、教員の離職率はそこまで高くないと言えそうです。年代別にみてみると、教員の約半数の退職者が35歳までのタイミングで退職しています。

 

やはり、転職ができる年齢までに退職をする人がほとんどだと言えそうです。

 

しかし、離職率はそこまで高くないものの、休職率は本当に多く、年々増加傾向にあります。

 

 

教員の休職の主な原因となるもの
  • モンスターペアレンツの増加
  • 「でもしか先生」(他の仕事ができないから先生にでもなるか、先生にしかなれない人間)の時代(60年くらい前)とは違い、即戦力としてすぐに活躍することが求められる
  • 人間関係の問題
  • 部活動問題
  • 激務
  • 残業代ゼロ

 

 

休職率の増加の原因は多岐に渡ります。休職をするのか、転職を考えるのか、教員を続けていくのか、教員をしているほとんどの人が一度は考えたことがあると思います。

 

 

今回は「教員からの転職」について、お話ししていきたいと思います。

教員から民間企業へ転職したいと思ったら考えるべきこと

今このページをみているあなたはなぜ教員をやめたいと思っているのでしょうか?

 

私もかつて、同じことに悩んだことがありました。その時に、一歩立ち止まって考えました。

 

もし、今悩んでおられる方がいましたら、紙に書き出して、考えてみてください。

 

 

教員をしていて得られる幸せ>転職して得られるだろう幸せ or 転職して得られるだろう幸せ>教員をしていて得られる幸せ
あなたはいまどうでしょうか?
教員であるメリットとデメリット
教員であるメリット 教員であるデメリット
  • 安定した給料、雇用制度
  • 教員としての肩書きや信用
  • 生徒たちとの絆、生徒たちから得られる感動
  • 同僚の先生たちとの出会い
  • 業務が多くて、休む時間がない
  • 土日も部活に時間が取られる
  • 授業や保護者と生徒の関係がうまくいかない
  • すぐに結果が出ないことへの不安感

もし、これらの表をみて、1日だけでなく、ずっと、「転職して得られるだろう幸せ>教員をしていて得られる幸せ」が拭えないのでしたら、思い切って転職するほうがよいかもしれません。

 

ちなみの私が転職を思いとどまったのは、「教員をしていて得られる幸せ>転職して得られるだろう幸せ」だろうと思ったからです。どの仕事をするにしても大変なんですよね・・・それは人それぞれ違いますので、ご自身とよく相談されてください。

 

また、私の知り合いでも、教員から、民間企業へ転職した人がいました。その方は、保護者との対応のトラブルで休職してしまうほど精神を病んでいましたので、企業に転職した今の方がとても幸せだと言っていました。

 

教員から民間企業へ転職は難しい?

さて、ここを読んでいる皆さんは、民間企業への転職を考えてらっしゃる方ですね。一般的に教員からの民間企業への転職は難しいといわれています。

 

その理由と対策をお話ししていきます。

 

教員から民間企業への転職が難しいと言われている理由
  • 転職市場において、教員の年収よりも上回る企業・仕事が少ない。(教員の年収・条件は比較的恵まれている
  • 中途採用は採用が決まったらすぐに来て欲しいと言われることが多いが、年度途中の退職が難しい。
  • ビジネススキルが乏しいと判断される。
  • 教員の経験で培った経験が企業では活かせないと思われがちである。

 

 

これらの理由が考えられますが、赤文字で記した「ビジネススキルが乏しいと判断される」ことが、教員からの企業への転職を阻んでいる大きな原因かと思われます。では、具体的にどんなスキルが不足していると思われるのか。それは裏を返せば、そういったスキルや能力が企業では求められているのだと解釈できますよね。

 

 

教員に不足していると思われるビジネススキル
  • コミュニケーションスキル(大人同士で仕事をすることが少ないため、コミュニケーションに難があると思われがち)
  • ITリテラシー(パソコンスキル、プロジェクターの使い方、タブレット端末の使いこなしなど)
  • 積極性が乏しい(自分が企業に何ができるかではなく、企業から学ばせてもらいたいという姿勢が多い)

 

 

転職を本気で考えるのであれば、「これらのスキルが自分に身についており、企業の力になれるアピール」をしていかなくてはなりません。教員経験の中でもこれらの力が身についていることをアピールできるものはたくさんあるのではないかと思います。

 

転職の際に身につけておくとよいスキル

コミュニケーションスキル 教員は子どもたちだけと接していると思われがちですが、子どもたちも一人一人違います。一人一人の子どもと向き合い、多岐にわたるニーズに対応しています。また、保護者と関わる機会も多いので、モンスターペアレンツなの対応してきた力もコミュニケーションスキルとして、アピールできます。
ITリテラシー 教員であっても、Word,Excel,Power pointを使いこなしていると思います。また、行事などで動画を撮り、編集したり、写真を組み合わせて動画を作ってしまう先生もいます。

※これらに自信がないとしたら、プライベートでも身に付けることはいくらでもできますので、身につけておきましょう。

積極性 教員生活で身につけてきた力をどのように活かしていくのかをアピールする積極的な姿勢をもちましょう。

(考えうる教員のアピールできるポイント)

  • 集団を統率するマネジメント力
  • 多様な生徒、保護者と良い関係を築いてきた対応力
  • 広範囲にわたる業務を遂行できるマルチタスク力
  • 観察力・傾聴力・理解力
  • タフな精神力

 

 

教員から民間企業への転職先はどういうところが多いの?

教員経験が活かせる、教員だった経験が歓迎される転職先としては、以下↓の通りです。

 

  • 学習塾や予備校講師
  • 塾や予備校の事務スタッフ
  • 教材開発会社のスタッフ
  • 学童の先生
  • 児童相談員
  • 学校事務・教務事務

 

学習塾や学童の先生は、子どもが学校から帰ってからの仕事になりますので、夕方から夜にかけて働くことになります。また、学童の先生は正規雇用が少なく、アルバイトのような雇用形態が多いのが注意点です。

 

その他の教員からの転職が多い業界は以下↓の通りです。

  • 営業職
  • 介護職
  • カスタマーセンター
  • 販売・接客
  • 営業事務職
  • 事務職

 

特に20~30代での転職では、営業職が多いようです。お客さんと話したりすることが多かったり、説明することが不可欠なので、先生はそれらの力に長けていると思われるようです。

 

教員の経験を活かして、どんな業界で働きたいのか、よく吟味して考えよう。

おすすめの転職サイト

①Education Career

教育業界への転職を探している方におすすめの転職サイトです。教育業界の専門転職エージェントに相談でき、無料で履歴書作成サポート、面接練習をしてもらうことができます。

 

詳しくはこちら↓

https://education-career.jp/

 

②do-da

求人の紹介から、転職活動のサポート(求人エントリー・面接日程の調整・応募書類の添削など)を徹底的に行ってくれます。また、企業からのスカウト制度がありますので、登録しておくだけで、企業からのスカウトメールが届きます。

 

詳しくはこちら↓

https://doda.jp/

 

③RECRUIT AGENT

転職実績が業界NO.1です。リクルートのサイトには、業界最大級の非公開の一般求人サイトのには公開していない求人が250万ほどあります。また、上記のサイトにもあるように、経験豊富な転職アドバイザーが助言をしてくれたり、書類作成や面接のサポートをしてくれます。

 

詳しくはこちら↓

https://www.r-agent.com/

 

最後に

いかかでしたでしょうか。たった一度きりの人生です。転職するもしないも、御自身の心の声をよく聞いて決めてください。一番幸せでいられる方法で仕事を選んでいくのが良いと思います。この記事を読んでくださった皆様が、幸せに働けますように。

教員って楽しい?辛い?うつ病にならないために。

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