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教員って楽しい?辛い?うつ病にならないために。

今回は少し現実的なお話しをしていきたいと思います。

 

先生を夢見て、「やっと教壇に立てる!」。

 

そんな前向きな気持ちで働き始めた1年目。

 

気づくのは、山のような仕事の量と平然と日付が変わることに帰宅する先生方・・・

 

新米先生A
仕事が終わらないのは自分が仕事ができないからなんだ。

 

新米先生B
先輩先生方がまだ仕事しているのに早く帰るのは気が引ける。

 

そんな風に思い詰めて、自分を追い詰めて休職していった若い先生がどれほどいるのだろうか。

 

しかし、これが現実です。

 

私もずっと悩んでいましたので、そんなみなさんを勇気付ける考え方をお話ししていきます。

 

早速いきますよ〜!

 

年間1%の教員が1ヶ月以上の休職をしている!?

下の表をご覧下さい。

 

2018年 校種別休職者の数

小学校 中学校 高等学校 特別支援学校 合計
病気による休職 1,241 692 444 337 2,719
精神疾患による休職 2,333 1,384 742 612 5,077
合計 3,574 2,076 1,186 949 7,796
参考資料:文部科学省 「平成29年度公立学校教職員の人事行政状況調査結果について」

 

教員の精神疾患による休職は、他業種に比べてとても多いです。

 

以前、個人的に興味があり、話を伺った保険会社の方には、先生がなる病気として、いわゆる三大疾病の他に「精神疾患・うつ」が本当に多いといわれました。

 

そして、その先生のための保険があることもそこで初めて知りました。

(入っていませんが・・・笑)

 

私も何人か精神を病み、現場から離れていく先生を見てきて、非常に辛かったです。

 

よくニュースで取り上げられる「教員の過労死・自殺」「教員の鬱」、最近だと「教員いじめ」などが教育現場の課題として挙げられています。

 

しかし、実際どこの学校でも起こりうることなのだと痛感しています。

 

先生が精神を病んでしまう原因は?

これも様々あると思います。私が働いてきた中で感じた原因をまとめました。

 

教員が精神を病む原因

  • やってもやっても終わりが見えない生徒指導
  • 校務分掌の不平等な分配
  • 作成しなければならない資料の多さ
  • 授業準備
  • 保護者対応
  • 早く帰る=仕事しない人」という雰囲気が漂う職員室
  • 「若い人は遅くまで頑張るのが当然。」という悪しき考え方
  • みなし残業制度
  • 残業時間を管理していない
その他にも様々な要因が考えられると思いますが、これらの要因が大半を占めていると思います。
赤文字で記したところは、これから私がお話しする方法で解決ができます。
みなさんの参考になりますように。

自分のことは自分を守ろう。

教員になる人は、すごく真面目なんです。そして、頑張り屋さんなんです。

 

だから、限界まで頑張ってしまうんです。

 

教員になったばかりの頃、

 

「先生っていう仕事はやってもやっても正解ってわからないんだよ。

 

だから、自分で区切りをつけないと、先生自身が潰れてしまうよ。

 

そんなもったいないことなんてないからね。」

といわれたことがあります。

 

今になって、その言葉のありがたみがよくわかります。

 

そもそもその日に「あれでよかったんだ!」なんて思えることの方が少ないですからね。

「なんで、わかってくれないんだろう。」って生徒に思うこともあります。

 

でも、今じゃなくていいです。

今じゃない、未来です。

 

その日に正解は出ない。自分で区切りをつけよう。(○時までに帰ろう、ここまで終わったら、など)
「生徒が早くて卒業した時、遅くて10年後にわかってくれればいいや。」と思うこと。

 

私たち教員には、「校務分掌」というものがあります。

クラスでいえば、委員会のようなものです。

 

若い先生には多くの仕事がふられることがあります。

 

あきらかに「無理だな。」と思うような量を配分される先生もいます。

 

それで病気になり、倒れた先生がいました。

 

無理なことはきちんと理由をつけて管理職に相談しよう。(冷静に)

もちろん挑戦してもみることは大事です。

 

しかし、挑戦してみても、「厳しそうだな。」と思うことってありますよね。

 

できないということは恥ずかしいことじゃないです。

 

できない量の仕事を被って、結果的に体調を崩さないために必要なのです。

 

勇気をもって相談しましょう。

 

授業準備は長期休みにまとめてやってしまおう。一度作ったものは必ず保管していつでも使えるように。

夏休みっていつもよりかなりゆとりがありますよね。

 

同じ学校なのに、生徒がいないとこんなにも暇なものかと・・・笑

 

春休みには夏休みまでの計画を、夏休みには春先までの計画をたてて準備をしておけば、2学期以降がとても楽になります。

 

私はずっとこのやり方で乗り切っています。

 

また、自宅にパソコンがあれば、夏休みに自宅でやってもいいのではないかと思います。

(私は家でも集中して仕事ができるタイプなので)

 

職員室の雰囲気は無視しましょう。仕事ができる人は早く帰ります。

 

残って仕事をしている人こそ、仕事を頑張っている人というイメージがあります。

 

それって相当古い考えだと思います。

 

これだけ働き方改革が進む世の中で、いつまでも灯の点っている職員室は異常です。

 

私もかつて、遅くまで働いていましたが、本当に疲労がとれず、食事も大したものを取らず、寝る日々でした。

 

そういう日が続くと、些細なことでイライラしてしまいます。

 

先生が元気で健康に働くためには、「食事」「睡眠」を大切にしてほしいんです。

 

よくをいえば、「ストレス解消の時間」もきちんととって欲しいです。

 

未来に自分のために、やるべきことに区切りをつけ、早く帰ってください。

 

あなたが倒れた時、職員室にはあなたを守ってくれる人はいません。

 

残業時間を記録しましょう。

 

以前、「過労死」で亡くなられた教員の方は、自分で手帳にどれだけの時間を残業したのか記録していたそうです。

 

私たちはみなし残業制度で、残業代がつきません。

 

どれくらいの時間を残業しているのかを把握するのは、自分たちです。

 

厚生労働省によれば、”過労死ライン”は

発症前1か月間におおむね100時間

▼発症前2か月間ないし6か月間にわたって、1か月当たりおおむね80時間超える

 

「月100時間」ってかなり残業しているイメージですが、朝1時間早く学校に行って、放課後3,4時間残業したらあっという間に達する数字です。

 

そして、こうした働き方をしている先生が多すぎます。

 

”過労死ライン”を意識してください。

 

最後に

 

いかかでしたでしょうか。

 

私がみなさんにお伝えしたいのは、「御自身のことを守ってください。」ということです。

 

健康第一とはよくいいますが、それが守られてなさすぎる現場なのです。

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