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小学校教員資格認定試験について〜試験の概要と対策の方法

中学校で働く先生の皆さんは、小学校教員免許をお持ちですか?

 

私は、教育学部ではないため、中高の英語の教員免許しか持っていません。

 

悩める先生A
部活指導がない小学校に異動したいな。
悩める先生B
小学校英語専科になりたいけど、小学校教員免許がないなあ。

私も2年くらい、小学校英語専科に興味があり、取得するべきか迷っています。

 

そんな人に、おすすめなのが、「小学校教員認定試験」「通信制の小学校教員免許取得講座」です。

 

最近は、どうちらで取得するのが1番コスパがよいのか、実際に検討しているところです。

 

以前の記事で、「通信制の小学校教員免許取得講座」については書いたので、そちらが気になる方はこちらをご覧ください。↓

小学校教諭免許が取りやすい!?〜中学校教員が小学校教員免許を取る方法〜

 

小学校教員資格認定試験とは?

小学校教員に必要な知識や内容を問われる筆記、実技試験に合格すれば、単位取得せずに、小学校教員2種免許が取得できる試験

すごく魅力的な試験ですよね。試験に一発合格できれば、憧れの「小学校教員免許」が取得できるんです。

ちなみに、合格率は毎年15%前後だそうです。

 

とても難易度の高い試験だといえそうです。

 

では、詳しく試験の目的、内容、スケジュールなどを見ていきましょう。

試験の目的、大まかな内容、スケジュール

実施団体 独立行政法人教職員支援機構(平成30年度以前は文部科学省)
目的 広く一般社会から学校教育へ招致するにふさわしい人材を求めるため
応募資格 高等学校を卒業した者,その他大学(短期大学及び文部科学大臣の指定する教員養成機関を含む。) に入学する資格を有する者

平成 12 年 4 月 1 日までに生まれたもの(令和3年度のものなので、22歳以上?)

必要書類 ①受験願書・写真票・受験票(撮影から3ヶ月以内)

②戸籍抄本又は住民票の写し(本籍地が記載されていること)

③高等学校の卒業証明書(大学卒業証明書など、その他の証明書でも代替可能)

④振替振込受付証明書(受験料 25,000円

⑤94円切手を貼った2枚の封筒(受験票用、一次試験結果用)

日程 願書請求期間    5月末まで

出願期間      5月末から6月初旬まで

受験票交付     8月上旬ごろ

第一次試験     9月中旬(ほとんど土日に行われるようです)

第一次試験結果発表 10月中旬まで

第二次試験     11月下旬から12月初旬にかけての週末の2日間

第二次試験結果発表 1月下旬

※例年の試験日程を参考に作りましたので、今年度の日程は独立行政法人教職員支援機構のホームページをご確認ください。

試験内容 第一次試験 教科及び教職に関 する科目(Ⅰ)〜(IV)  (4種類の筆記試験)

第二次試験 教職への理解及び意欲,小学校教員として必要な 実践的指導力に関する事項   (実技試験)

 

試験の詳細

教科及び教職に関する科目とか言われても、抽象的すぎて全く訳わかりませんよね(笑)

 

教員に私でさえそう感じるのですから、全く異業種から来た方はちんぷんかんだと思います。

 

どんな内容なのかを噛み砕いて説明していきたいと思います。

 

第一次試験

試験名 内容 形式
教科及び教職に関する科目(I)
  • 教職教養【教員の一般知識】+学習指導要領総則等
筆記試験:マークシート方式(70分)
教科及び教職に関する科目(II)
  • 学習指導要領解説+教科の知識
筆記試験:マークシート方式(180分)
教科及び教職に関する科目(III)
  • 学習指導要領解説(具体的指導法)+教科内容
筆記試験:論述式(IIIとIV計120分)
教科及び教職に関する科目(IV)
  • 教職への理解及び意欲,児童理解,指導力等
筆記試験:論述式(IIIとIV計120分)

 

※学習指導要領

各学校での教育の水準をそろえるためにそれぞれの教科等の目標や大まかな教育内容が示されているもの

合格基準

全ての科目が6割以上が合格基準です。

 

ただし、教科及び教職に関する科目(II)に関しては、選択した6教科のうち1教科でも最低基準(4割)に満たない場合は不合格となります。

 

第二次試験

 

試験名 内容 形式
   第二次試験
  • 教職への理解及び意欲、小学校教員として必要な実践的指導力に関する事項
  • 指導案作成
  • 模擬授業
  • グループ討議
  • 課題論文作成

 

試験対策はどうしたらいいの?

 

独学

教員資格認定試験に合格された方の多くは、独学だったようです。

 

この試験の内容は全て、教員採用試験と内容と同じですので、小学校教員採用試験用の問題集を買い、対策するのがよさそうです。

 

また、学習指導要領を購入し、暗記するつもりで、読み込むのも重要です。

 

おすすめの問題集

問題集名 出版社名 価格 特徴
教職教養の要点理解

 

時事通信社 ¥1,540
  • 要点が無駄なく、まとめられている
  • 細かな説明も載っている
  • 見やすい
  • 簡潔にまとまっているので、短期間の暗記にもおすすめ

 

教員採用試験問題集 教職教養

東京アカデミー ¥1,840
  • 基礎から応用まで網羅できる。
  • 様々な問題タイプに対応できる。
  • 問題量が豊富。

教員採用試験問題集 専門教科小学校全科

東京アカデミー ¥1,870
  • 出題傾向がよく分析されている。
  • 基礎から応用まで網羅できる。
  • 一冊で全教科網羅できる。
  • 問題の数が多い。 

 

予備校に通う

現在は、小学校教員資格認定試験に特化した予備校や通信講座はありません。

 

ただ、教員採用試験の試験内容と被っているため、教員採用試験の受験対策で代用することはできます。

 

教員採用試験対策の予備校はたくさんあり、「TAC」や「東京アカデミー」「LEC」といったメジャーなところでも実施しています。

 

また、通信講座に関しても「河合塾」「Z会」「共同出版」とたくさんあります。

 

小学校教員資格認定試験に合格後は、教員採用試験を受けることになるので、受講していて損はないと思います。

 

「東京アカデミー」は、面接対策までしてくれるので、おすすめです。

 

しかし、私個人としては、独学で教員採用試験も合格したので、小学校教員資格認定試験も独学でできるのでは?と思っています。

 

小学校教員資格認定試験、通信講座で小学校教員免許を取得どちらがおすすめ?

 

難易度 時間的拘束 費用 モチベーション その他
資格認定試験
  • 難しい
  • 比較的少ない(自分次第)
  • 受験料のみ
  • 保つのが難しい
  • 試験対策が難しい
通信講座
  • 簡単
  • かなり拘束される
  • 実習に行ったりするため、社会人の人は両立が難しい
  • 10万以上は必須
  • サポーターがいるので、モチベを保てる
  • すでに教員免許を持っている人や職歴がある人は、比較的短期間で取得できる

 

最後に

いかがでしたか。

 

実際に比較してみて、私には「通信講座」での免許取得の方が向いているのかなと思いました。

 

異業種の社会人の方で、勉強する時間を確保できて、授業や実習などで拘束されたくない人、独学で勉強できる人には、小学校教員資格認定試験がおすすめなのかなと思います。

 

様々な業種から、教育業界に入る人が増えていくといいですね。

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