公立の教員になるには、教員採用試験を突破することが第一歩です。大学で教員免許を取得し、「やっと先生になれる〜」と思ったのも束の間。教員採用試験を受けなければならないのです。大学卒業後にすぐに教員になりたい人は、教員免許取得見込みの状態(教員免許は大学の卒業と同時に授与されます。)で、教員採用試験の勉強を始めるのが一般的です。
最近の教員採用試験の傾向と特徴
教員採用試験はずばり、人物を重視し、実践力を求めます。従来求められていたのは、いわゆる勉強のできる秀才タイプの先生でした。しかし、近年学校の役割は、「生徒の勉強を教える」だけでなく、「様々な生徒や保護者に対応し、単に模範的であったり、安易に正解を求めるのではなく、一歩踏み込んで、本質に迫る」ことになってきているからだと考えます。もはや、教科指導3割、その他の役割7割くらいのイメージで構いません。(笑)
このように学校の役割が変化しているので、当然教員採用試験の内容も変化しています。
最近の教員採用試験の傾向と特徴 |
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教員採用試験に合格するには、筆記試験である1次試験をクリアする必要がありますが、比重が大きくなっている面接試験に力を入れることが必須と言えそうです。
やっぱり予備校に通った方がいいの?
教員採用試験にもその対策をする予備校が存在します。「予備校に通った方がいいのかな?」と思われる方もいるかもしれません。ちなみに私は独学1ヶ月で、1発合格をしています。教員になった友達も、予備校に通っていた人は少ないかもしれません。しかし、周りに教員を目指す友達がいなかったり、教員採用試験に対する不安がある方は、予備校を検討してみても良いかもしれません。
三大予備校の比較
予備校名/特徴の比較 | 東京アカデミー | TAC | LEC |
合格実績 |
84% ※2019年度の結果 |
残念ながら、○%という結果としては見当たりませんでした。 | 残念ながら、○%という結果としては見当たりませんでした。 |
授業形態 |
通学は全て生授業(教室) 通信講座 |
生授業、DVD通学、WEB通信 | 通信WEB、通信DVD
※通学講座はなし |
費用 | (一次試験対策)教職教養➕一般教養➕専門科目➕小論文=97,000円
※二次試験もも含むと、20万ほど。(夜間コース)
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入門本科生(1年かけて通うコース、全て込み):131,000円〜
速習コース(3ヶ月〜半年、全て込み):99,000円〜 ※オプションをつけるとさらに金額は上がります |
平均費用:218,000円 |
その他の特徴 |
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自分のタイプや教員採用試験までの期間を見極めて、予備校を利用するのも選択肢のひとつです。詳細は、各予備校のホームページでチェックしてみてください!
独学でも合格できる?
先ほど申し上げたように、私は予備校に行っていません。しかも、大学卒業後の受験でしたので、約1ヶ月で勉強しました。その時の勉強方法をお教えします。
こういった何日で完成!といったシリーズはおすすめです。
¥1,650
過去問は絶対にやるべきです。特に自治体によっても傾向が違うので、必ずやりましょう。
一般教養の過去問(2021年度版)
時事通信出版局
¥2,090
東京都の英語科 過去問 2019年度版
協同出版
¥1,650
専門科目に関してはすでに得意科目であり、大学で専門知識を学んできたと思います。とにかく、過去問を時間内に解くという練習をたくさんすることが必要です。また、最低でも5年分、できれば10年分解くことをおすすめします。
小論文対策
小論文はとにかく書くこと。そして必ず添削をしてもらいましょう。私は、高校時代の恩師や教員をしている友達、教育実習でお世話になった先生など、とにかく自分のツテを使って、添削をしてもらいました。
調べてみるといろいろな講座がありますので、ぜひチェックしてみてください。
最後に
いかかでしたでしょうか。予備校に通うのか、独学で頑張るのかは自分にあっていればどちらでも良いのだと思います。御自身の生活スタイルや勉強スタイルに応じてお考えいただければと思います。